『風、薫る』は“朝ドラ版『ベイビーわるきゅーれ』”を期待 見上愛の相棒は“新人”に?
『風、薫る』の脚本を担当するのは吉澤智子。数多くの作品を手がけている脚本家だが、NHK作品というよりは、『あなたのことはそれほど』(TBS系)、『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)、『くるり~誰が私と恋をした?~』(TBS系)など、TBS火曜ドラマのイメージが強い方が多いかもしれない。この起用に関して、「これまで以上に女性に朝ドラを観てほしい思いがあるのでは」と木俣氏は続ける。
「吉澤さんはNHKドラマ作品も手がけていますが、TBSドラマ、しかも女性からの支持を集める火曜ドラマの作品で高い評価を得ています。『風、薫る』は女性2人組の物語、いわゆる“シスターフッド”作品になると思いますので、女性の仕事と人生を多く描いてきた吉澤さんは適任なのではないでしょうか。TBS火曜ドラマを観てきた方々も楽しめる、近年の朝ドラとは少し違うトーンの作品にもなるのではと期待しています」
『風、薫る』はどのような物語を紡ぎ出すのか、そして視聴者にどのような感動を届けるのか。まずは見上愛の相棒となるもう一人の主人公を誰が演じるかを楽しみに待ちたい。
■放送情報
2026年度前期 NHK連続テレビ小説『風、薫る』
NHK総合にて、2026年春~放送
出演:見上愛
作:吉澤智子
原案:田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
制作統括:松園武大
プロデューサー:川口俊介
演出:佐々木善春 橋本万葉ほか
写真提供=NHK