イッキ見推奨! 『薬屋』『俺レベ』『WIND BREAKER』など、年末年始に観たいアニメ5選

 配信プラットフォームの充実により、かつてないほど豊富な作品を楽しめる時代となった今。近年では、人気アニメの実写ドラマ化や実写映画化が次々と実現しており、原作アニメを知っていれば、その表現の違いを楽しめることも新たな魅力となっている。

 その反面、作品の選択肢があまりにも多すぎて、特に長編シリーズについては、「たくさんの話数を観るのは大変」と尻込みしてしまう人も少なくないだろう。

 そこで本稿では、年末年始のゆっくりとした時間を活用して、2025年上半期に続編の放送や実写化作品の公開を控えた注目のアニメ作品を5本セレクト。今のうちに第1期を観ておけば、これから始まる続編や実写版をより一層楽しむことができるはずだ。アニメの世界にゆっくり浸れる年末年始だからこそ、新しい作品との出会いを楽しんでみてはいかがだろうか。

『薬屋のひとりごと』

 薬師として生きてきた少女・猫猫が、その知識と経験を活かして後宮で起こる不可解な事件の謎を解き明かしていく本作。ミステリー作品としても緻密なストーリーが話題を呼び、Netflixでもたびたびランキング上位を記録している。

 日向夏のライトノベルを原作に、2023年10月から2クール(全24話)でアニメ化された本作の第2期が、2025年1月から放送予定だ。

 第1期の見どころは、猫猫の鮮やかな推理はもちろん、美しい宦官・壬氏とのコミカルなやり取りや、後宮内の複雑に絡み合う人間模様の描写だ。また、薬や毒に並々ならぬ執着を見せ、自らの体で実験を繰り返す猫猫のちょっと危なげな一面も、作品の魅力を引き立てている。

『薬屋のひとりごと』壬氏×猫猫の“曖昧さ”がたまらない “溺愛もの”は一大トレンドに

アニメ『薬屋のひとりごと』の第12話は、タイトル「宦官と妓女」が示す通り、壬氏と猫猫の間の絶妙な距離感が視聴者の心を捉える素晴ら…

 特に“じんまお”こと壬氏と猫猫の関係性は、ファンの間でも大きな注目を集めおり、第12話「宦官と妓女」から最終話「壬氏と猫猫」へと変化するタイトルが象徴するように、2人の微妙な距離感の変化も本作の見どころの1つだ。長編ながら一話一話が丁寧に作り込まれた本作、年末年始のこの機会にぜひ一気観してみてはいかがだろう。

『俺だけレベルアップな件』 

『俺だけレベルアップな件 Season 2 -Arise from the Shadow-』©Solo Leveling Animation Partners

 世界で圧倒的な閲覧数を誇るWEBTOON作品を原作としたアニメ『俺だけレベルアップな件』 。2025年1月からは、2024年に放送されたアニメの第2期にあたる『俺だけレベルアップな件 Season2 -Arise from the Shadow-』がスタートする。

 本作は韓国発の異世界アドベンチャーだが、その人気はもはや世界規模で広がりを見せているといっても過言ではない。第2期制作決定の際には、東京の渋谷・新宿、ソウル市街、ニューヨークのタイムズスクエアなど、世界3都市でビジョンジャックを展開。さらに、海外配信を担当したCrunchyrollでは、放送期間中で最も視聴された作品となったほどの人気ぶりだ。

『俺だけレベルアップな件』『転スラ』『最強タンク』 最強チートスキルの持ち主を考える

世はまさにチートスキルの戦国時代。様々なアニメが放送されては、主人公たちがそれぞれのスキルを駆使して敵を倒し、ライバルを退け圧倒…

 作品世界では、S級からE級までランク分けされた厳格な等級制度が存在する。異次元への入り口「ゲート」が出現してから10年以上が経過したその世界で、「人類最弱」と呼ばれる低ランクハンターだった主人公・水篠旬は、探索中に瀕死の重傷を負い、ある出来事によって彼だけが“レベルアップ”できる特別な力を手に入れる。

 本作の魅力は、いわゆる王道の“俺TUEEE系”作品のように突如として最強の力を得るのではなく、腕立てやランニングといった地道なトレーニングを日々こなしながら、一歩一歩着実に成長していく主人公の姿だ。その誰もが共感できる努力と成長の過程に、思わず心を奪われてしまう。

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