横浜流星も「戦いたい」と熱望 岡田准一とアクションで共演してほしい俳優たち

VS佐藤健

『るろうに剣心 最終章 The Final』©︎和月伸宏/集英社 ©︎2020映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会

 佐藤健と言えば、『るろうに剣心』(以下『るろ剣』)シリーズの緋村剣心である。そして岡田准一は、『燃えよ剣』(2021年)の土方歳三だ。『るろ剣』原作上では、幕末期に剣心と土方に接点はあったようだ。だがどうせなら、岡田土方との対決が観たい。

 『燃えよ剣』において、土方歳三と岡田“人斬り”以蔵(村上虹郎)の対決が描かれている。土方の修めた天然理心流は、剣術だけではなく、柔術や小具足術も兼ね備えた総合武術である。従って土方は、以蔵との斬り合いの最中でも組み討ちに持ち込む。最終的に、テイクダウンからの送り襟絞めで絞め落とす。

 剣心のモデルは肥後藩の河上彦斎だと言われているが、「幕末四大人斬り」の他の面々も、モチーフにはなっているだろう。当然、人斬り以蔵も。従って、土方VS以蔵の対決を「仮想・土方VS剣心」と見ることもできるが、やはり違う。

 正直な話、やはり岡田准一VS佐藤健が観たい。『るろ剣』シリーズを観ればわかる通り、佐藤健の身体能力は尋常ではない。あの剣心の人智を超えた動きも、ほとんど本人がノースタントでこなしているのだ。

 この勝負も、VS横浜流星と同じく、寝技に持ち込めたら岡田土方の勝ち。持ち込めなければ佐藤剣心の勝ちであろう。しかしあれだけの剣技と足さばきをかわしてタックルを決めるのは、並大抵ではない。岡田准一ならば、そこに説得力を持たせてくれるはずだと信じている。

VS山﨑賢人

『ゴールデンカムイ』©野田サトル/集英社 ©2024映画「ゴールデンカムイ」製作委員会

 漫画実写化職人として名高い山﨑賢人だが、最近の当たり役は、やはり『ゴールデンカムイ』(以下、『金カム』)シリーズの杉元佐一だろう。映画冒頭、日露戦争のシーンでの、あの狂いっぷりが忘れられない。アドレナリンを120%放出しながら、銃弾の雨の中を突進する姿に恐怖した。「俺は不死身の杉元だあああああああ!!!」と叫びながらも、おそらく死ぬ覚悟は出来ている。命を捨てた人間が、もっとも恐ろしい。

 岡田准一は、基本的に冷静沈着で強い役柄が多い。だが、命を捨てた杉元が絶叫しながら跳びかかってきてなお、冷静でいられるだろうか。

 ……それはそうと、岡田准一は『金カム』シリーズに出ないのだろうか。まだ登場してない主要キャラ、誰かいただろうか。宇佐美上等兵役とかだったらイヤだが……。

戦い終えて……

 岡田准一は、多くの主演作でファイトコレオグラファーも兼ねている。数々の、記憶に残る戦闘シーンを創り出してきた。中でも、『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』(2021年)での橋本知之(世界的柔術家。岡田准一の師匠)戦、『燃えよ剣』での金田哲戦、『ヘルドッグス』(2022年)でのMIYAVI戦が忘れられない。

 今回取り上げた5名との戦いも、壮絶なものとなるだろう。偉い人、誰か実現させてくれないだろうか。

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