クリスマス＝家族と過ごす休日

　今回放送される短編『アナと雪の女王／家族の思い出』は、アナとエルサの「クリスマスの“家族の”伝統」に焦点を当てたものだ。クリスマスには家族でこれをする、という定番行事をテーマにしたもので、欧米ではわりと一般的なもののようだ。この作品を観てわかるのは、クリスマスは家族で過ごす休日と認識されていることだろう。本作に限らず、クリスマス映画は「家族」をテーマにしているものが多い。クリスマスの定番映画である『ホーム・アローン』シリーズもそうだし、冒頭に挙げた『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル』も広い意味での「家族」の絆を描いた作品だった。ロマコメ作品などでも、クリスマスの食事会で恋人を家族に紹介するなどのシチュエーションは定番だ。日本では恋人と過ごすクリスマスに注目されがちだが、「家族」はクリスマスには欠かせない要素だということがわかる。これもまた、クリスマスの起源に影響を受けているのかもしれない。

　街に温かな光があふれ、人々がしあわせな気持ちに包まれるクリスマス。キリスト教圏ではない日本で、これほどクリスマスが浸透し、親しまれているのも、そのしあわせなムードのおかげかもしれない。「クリスマスとはなにか？」を問う作品も、心温まるものが多い。映画やテレビもその日を迎える準備を盛り上げるため、多くのクリスマス作品が制作されているのだろう。もちろん当日に、ゆったりとそれらの作品を観るのも楽しみの1つだ。今回『金ロー』で放送される作品や、そのほかのクリスマス作品を観て、ぜひクリスマスムードを高めてほしい。

■放送情報
『アナと雪の女王／家族の思い出』
『美女と野獣／ベルの素敵なプレゼント』
日本テレビ系にて、12月13日（金）21:00～22:54放送
※地上波初

『アナと雪の女王／家族の思い出』
出演：イディナ・メンゼル、クリステン・ベル、ジョシュ・ギャッド、ジョナサン・グロフ
監督：スティーヴィー・ワーマーズ＝スケルトン、ケヴィン・ディーターズ

『美女と野獣／ベルの素敵なプレゼント』
出演：ペイジ・オハラ、ロビー・ベンソン、ジュリー・オーバック、デビッド・オグデン・スティアーズ、アンジェラ・ランズベリー、ハーレイ・ジョエル・オスメント、ティム・カリー、ポール・ルーベンス、バーナデット・ピータース
監督：アンディー・ナイト
脚本：ボブ・ロス、シンディー・マーカス、ビル・モッツ、フリップ・コブラー
音楽：レイチェル・ポートマン、マイケル・スタロビン

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