髙石あかり「愛していただけるようにがんばりたい」 朝ドラヒロイン会見で感極まって涙

 ドラマの舞台は島根・熊本で、3月中旬のクランクインを予定。宮崎出身の髙石は「熊本は近いので、熊本城で甲冑を着ている家族旅行の写真が残っています」と懐かしみ、「島根は行ったことがないので、作品を通して行けることがすごく楽しみです」と笑顔。MCの「おいしいものも食べられますね」との言葉に、「それだけを楽しみに……いや、それだけじゃないですね(笑)」と返すなど、初々しさを覗かせた。

 演じるトキについては「モデルの小泉セツさんの人に対する、母に対する思いやりにすごく魅力を感じているので、日常を描く中で、些細な幸せを観ていただきたい。すごく繊細に、大切に演じていきたいです」とコメント。

 「小泉セツさんの言葉が綴られた『思い出の記』という本を読ませていただいたのですが、そこにはセツさんらしくハーンさんの人柄だったり、日常がかわいらしく描かれていて、私はすごく好きになりました」と語り、「きっとこの2人をいろんな方が愛してくれると思ったので、そういう2人を演じるプレッシャーもありますし、しっかり愛していただけるようにがんばりたいです」と決意を新たにした。

 撮影は長丁場となるが、体力には自信があると言い、「今まで携わらせていただいた作品すべて『楽しかった』と言って終えているので、いろんなことがあるとは思いますが、最後にはまた『楽しかった』と言いたい」と気合十分。体調が悪いときには逆にジャンクなものを食べるというマイルールがあるそうで、「たこ焼きだったり、お好み焼きだったり、みなさんに聞きながら楽しんでいけたら」と微笑んだ。

 あらためて、ふじきは「良くも悪くも、髙石さんにとって朝ドラは代表作になると思うので、『ばけばけ』でよかったと思ってもらえる作品にします」とし、「僕に小泉セツさんのイメージがあるわけではなく、髙石さんが演じる松野トキを観てみたいと思って選んだので、髙石さんのままやっていく中で、成長という意味での“ばけ”が見られたらうれしい」と期待。

 髙石は「私はまだ何者でもない人間なので、『ばけばけ』という作品と松野トキという一人の女性を通して、いろんな学びであったり、人との出会いで化けていく姿をみなさんにお届けしたいなと思っています」とメッセージを送った。

 なお、夫・ハーン役のキャスティングについては、国内外で広くオーディションを実施。制作統括の橋爪國臣は「すばらしい人に決まっています。そう遠くない未来に発表できると思いますので、ご期待ください」と呼びかけた。

■放送情報
2025年度後期 NHK連続テレビ小説『ばけばけ』
NHK総合にて、2025年秋~放送
出演:髙石あかり
作:ふじきみつ彦
制作統括:橋爪國臣
プロデューサー :田島彰洋、鈴木航
演出:村橋直樹、泉並敬眞、松岡一史
写真提供=NHK

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