『葬送のフリーレン』第2期は“恋の進展”に期待!  シュタルク×フェルンの甘酸っぱさ

第15話:アニオリの“ダンスシーン”にファンが熱狂

 続く第15話後半のエピソードでは、アニメオリジナルの演出によって2人の距離感が描写された。大まかなストーリーとしては、シュタルクが路銀を稼ぐためにとある貴族の依頼を受け、死んだ息子の影武者役をすることになる……という流れ。そのラストシーンにて、夜会のダンスパーティーに出席したシュタルクとフェルンが踊る姿が描かれた。

 普段とは違って貴族の身だしなみをしたシュタルクは、「せっかく練習したんだしさ、踊ろうぜ」と言ってフェルンをエスコート。そっと手を握り、親しげに見つめ合いながら社交ダンスを踊るところがたっぷり1分強の尺で描かれている。2人のダンスは原作ではわずか2コマしか描かれていないので、アニメスタッフの粋な計らいと言えるだろう。

第17話:ザインの「もう付き合っちゃえよ」発言

 そして第17話は、ふたたび強烈な痴話喧嘩が描かれた回だった。発端となったのは、シュタルクが「冷たい手で急にほっぺたに触れる」というイタズラをフェルンに仕掛けたこと。フェルンはそこでシュタルクに怒りをぶつけたようで、ザインが喧嘩の仲裁役を引き受けることになる。

 ザインが聞き出したところによると、フェルンはシュタルクに触れられたことが嫌だったわけではなく、肩を押さえられた腕の力が強く、「ちょっとだけ怖いと思ってしまった」という。そこでザインは「シュタルクのこと嫌いか?」と尋ねるのだが、フェルンは心外そうな表情で「なんでそんなこと聞くんですか? そう見えますか?」と答えるのだった。

 結局フェルンが「もっとやさしくして」と直球で伝えることで一件落着となったが、仲裁を終えた後、ザインは2人がいないところで「もう付き合っちゃえよ!」とたまらず愚痴を放っていた。

“シュタフェル”の関係性がフリーレンに与えた影響

 なお、第1期ではほかにも2人の絡みが数多くあったが、それがフリーレンに与えた影響も計り知れない。そもそもフリーレンは長命種のエルフなので人の感情がよくわからず、勇者ヒンメルと旅をしていた頃には色々なものを見落としていた。だがフェルンとシュタルクの影響で、大切な感情に気づいていく。

 たとえばフリーレンは昔ヒンメルから鏡蓮華の指輪を贈られていたが、その意味に気づいていなかった。しかし第14話で指輪を落とした際、フェルンからその花言葉を聞かされたことで、当時の思い出が新たな色を帯びて浮かび上がる……。

 シュタルクとフェルン、そしてフリーレンは長い旅を通して、お互いに心を通わせ、さまざまな感情を知っていく。その旅路はまだまだ始まったばかりだが、第2期ではどんな風に関係が変化するのだろうか。放送が今から楽しみだ。

■配信・リリース情報
『葬送のフリーレン』
TVアニメ1期各動画配信サービスにて配信中
Blu-ray&DVD全7巻発売中
原作:山田鐘人、アベツカサ(小学館『週刊少年サンデー』連載中)
アニメーション制作:マッドハウス
©山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
公式サイト:http://frieren-anime.jp 
公式X(旧Twitter):http://twitter.com/Anime_Frieren/
公式TikTok:https://www.tiktok.com/@anime_frieren

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