多部未華子演じるシンパイが“最悪の未来”を想像 『インサイド・ヘッド2』本編映像公開
8月1日に公開されるディズニー&ピクサー最新作『インサイド・ヘッド2』の吹替版本編映像が公開された。
本作は、頭の中の感情たちを描き、第88回アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した『インサイド・ヘッド』の続編。どんな人の中にも広がっている“感情たち”の世界を舞台に、主人公の少女ライリーが高校入学という転機を迎え、頭の中で彼女の幸せを子供の頃か 見守るヨロコビ、カナシミ、ムカムカ、ビビリ、イカリの5つの感情たちの前に、新たに4つの大人の感情、シンパイ、イイナー、ダリィ、ハズカシが現れ、感情の嵐が巻き起こる。
現在までに本作の世界興行収入は15億677 万ドル(約2317億円)を突破。これまで No.1だった『アナと雪の女王2』の14億5368 万ドルを追い越し、アニメーション映画史上世界 No.1となった。
本作が映画史を塗り替えるようなヒットとなっている大きな要因のひとつに、多くの海外メディアでは、“シンパイ”という感情にフォーカスを当てたからと分析している。人生の転機に立ち“シンパイ”という感情に支配されて、感情の混乱に悩み葛藤するライリーの姿に、世界中の大人たちが深く共感し、“大人泣き”しているというのだ。
ヨロコビはライリーを前向きで楽しい気持ちにして喜ばせること、カナシミはライリーの悲しい気持ちに寄り添って一緒に悲しむこと、ビビリは危険なものや怖いものからライリーを守ることなど、“感情たち”にはそれぞれ役割がある。“シンパイ”も国境、世代を越えて誰もが抱えている感情であるが、その“シンパイ”にどう向き合うかはあらゆる人の頭を悩ませる永遠のテーマ。そんな“シンパイ”の役割について、本作を手がけたケルシー・マン監督は「心配という感情は、手助けをしてくれることもあります。たとえば、『明日は取材の日で、記者がたくさん来て、その人たちの前で舞台に立って話さなければならないから、服にはちゃんとアイロンをかけなくちゃ』と、不安になったりします。それは良いことだったりもするけど、心配が大きくなりすぎてしまうと、心を乗っ取ってしまうことがあるのです」と語っている。
新たに公開された本編映像では、多部未華子が吹替版声優を務める“大人の感情”シンパイが、主人公ライリーのために最悪の未来を想像し、あたふたと準備する姿が映し出されている。
ライリーの中に新たに現れたシンパイにできることは、“まだ見えてないものから守り、未来を考えて計画を立てる”こと。シンパイが頭の中の司令部で感情操縦デスクを操作すると、これまでライリーに起こった出来事から分析して今後どうなるかを予測したデータがモニターに映し出される。シンパイが予測したライリーに起こるかもしれない未来は、憧れの先輩に嫌われて、目標にしていたホッケーチームに入れず、入学した高校で友達もできずに独りぼっちで、ライリーの名前は学校の先生しか知らない……という“最悪の未来”だった。そんなシンパイを抱えたライリーは、将来のことを不安に思って大切な親友とすれ違ってしまったり、新しい高校にいる憧れの先輩と仲良くしたいのに背伸びして空回りしてしまったり、誰かと比べて落ち込んだりと、感情の嵐に襲われてしまう。
そんなシンパイ役を担当した多部の声をはじめ、日本版声優の声が入ったシンパイが初登場するシーンの吹替映像は、公式Instagramに投稿されて以来、日本語はもちろん、英語や中国語、ポルトガル語などで絶賛のコメントが寄せられ、いいね数も71万を超えている。先日来日した製作総指揮のピート・ドクターも「Fantastic! 本当に最高です! 素晴らしかったですね!」と語っている。
■公開情報
『インサイド・ヘッド2』
8月1日(木)劇場公開
監督:ケルシー・マン
制作:マーク・ニールセン
日本語版声優:大竹しのぶ、多部未華子、横溝菜帆、村上(マヂカルラブリー)、小清水亜美、小松由佳、落合弘治、浦山迅、花澤香菜、坂本真綾、武内駿輔、花江夏樹、中村悠一
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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