『鬼滅の刃』宇髄稽古を受けた炭治郎に感じる成長 隊士との交流を描いた“狙い”とは?
「柱稽古編」はコミックスでは単行本の第15巻から第16巻に収録されているエピソードとなっているため、アニメ版の大半がアニオリになることは、放送前からわかっていた。とはいえ、第3話で描かれたのは原作の見開き1ページほどの、第1話と第2話に比べると進行具合はかなりスローダウン。しかし、炭治郎の成長と鬼殺隊の面々との対話シーンを濃密に描くことで、この先の伏線を張ることに成功していた。原作ファンであれば、きっと隊士との絡みがどういう意味を持っているのか、想像がつくはずだ。
第1話の冒頭で蛇柱・伊黒と風柱・実弥が鬼が潜伏する城へと潜入するシーンが描かれていたが、ここで再び2人の会話がインサートされていた。伊黒の「この静けさは……嵐の前触れなのではないかと」という言葉からはもうすぐ嵐という名の無惨とのラストバトルが近づいていることを予感させる。これまでは「無限列車編」では炎柱・煉獄、「遊郭編」では音柱・宇髄「刀鍛冶の里編」では恋柱・甘露寺、霞柱・無一郎が活躍してきたが、「柱稽古編」では蛇柱と風柱の2人がメインで描かれるパートと言えそうだ。
次回は無一郎が炭治郎に稽古をつける。原作では実に9コマの短い尺をどんなアニオリ描写で見せてくれるのか。
■放送情報
『テレビアニメ「鬼滅の刃」柱稽古編』
フジテレビ系にて、毎週日曜23:15〜放送
TOKYO MX、BS11、群馬テレビ、とちぎテレビにて、5月18日(土)24:00〜放送開始
原作:吾峠呼世晴(集英社ジャンプ コミックス刊)
監督:外崎春雄
キャラクターデザイン・総作画監督:松島晃
脚本制作:ufotable
サブキャラクターデザイン:佐藤美幸、梶山庸子、菊池美花
プロップデザイン:小山将治
美術監督:衛藤功二
撮影監督:寺尾優一
3D監督:西脇一樹
色彩設計:大前祐子
編集:神野学
音楽:梶浦由記、椎名豪
アニメーション制作:ufotable
キャスト:花江夏樹、鬼頭明里、下野紘、松岡禎丞、櫻井孝宏、小西克幸、河西健吾、早見沙織、花澤香菜、鈴村健一、関智一、杉田智和
©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
公式サイト:https://kimetsu.com/anime/hashirageikohen/