『東京タワー』松田元太に修羅場が訪れる 『おいハンサム!!』とは全く別のMEGUMIの母親役

『東京タワー』松田元太に訪れた修羅場

 MEGUMIは、同じく土曜日放送の『おいハンサム!!2』(東海テレビ・フジテレビ系)では、一家を仕切る縁の下の力持ちの母親・千鶴役を好演していた。実年齢よりも10歳年上の設定ゆえ、かなりの落ち着きがあり、達観と能天気さの絶妙な塩梅を持ち合わせている。そして昭和の堅物かのような夫・源太郎(吉田鋼太郎)と恋にも人生にも迷う娘三姉妹をおっきな愛情で包み込む、安定感抜群な母親像を体現している。『東京タワー』で演じる喜美子と同じ“母親”役ながらも全く別物のキャラクターを見せており、その振れ幅に驚かされる。

 “母親のことは絶対に許さない”とし、「むしろぶっ壊してやりたい」「不倫した人間が幸せになるなんてあり得ないでしょ?」という比奈の呪いのような言葉に、透(永瀬廉/King & Prince)は思わず「ごめん、君を傷つけて」と口にした。

 結局喜美子にも比奈のことを話せず、まず頭に過ぎるのは喜美子に会えなくなったらどうしようという本音ながらも、彼女の由利(なえなの)のことも失いたくない優柔不断でどっちつかずの耕二に、ついに修羅場が待ち受ける。帰宅するとそこには喜美子、比奈、由利の3人が揃っていた。

 一方、詩史(板谷由夏)から軽井沢の別荘に遊びに行こうと誘われ、待ちきれない思いで楽しみにしている透だが、夫の英雄(甲本雅裕)は確実に妻の異変に気付いている。

 透がプレゼントしたピアスを2人でいる時だけでなく普段もつけるようになった詩史は、透を強く求める「私の中の別の誰か」が顔を出す時間の方がむしろ長くなっているのかもしれない。

 透と耕二に迫る“最悪の夏”がいよいよ幕開けだ。

■放送情報
オシドラサタデー『東京タワー』
テレビ朝日系にて、毎週土曜23:00~23:30放送
出演:永瀬廉、板谷由夏、松田元太(Travis Japan)、MEGUMI
原作:江國香織『東京タワー』(マガジンハウス刊、新潮文庫刊)
脚本:大北はるか
音楽:近谷直之
監督:久万真路ほか
ゼネラルプロデューサー:中川慎子(テレビ朝日)
プロデューサー:残間理央(テレビ朝日)、島本講太(ストームレーベルズ)、岡美鶴(アズバーズ)
制作協力:アズバーズ
制作著作:テレビ朝日、ストームレーベルズ
©︎テレビ朝日
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/tokyotower/
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