『SAO』アスナから『怪獣8号』四ノ宮キコルまで アニメ“最強ヒロイン”5選
『Fate/stay night』セイバー
アスナ同様、『Fate/stay night』に登場するセイバーも同じく「剣」の使い手である。サーヴァント同士のバトルを目撃してしまったがために殺されそうになった主人公・衛宮士郎の窮地を救い、以後もサーヴァントとして戦う彼女の姿はとても麗しく、観る者の心を震わせた。
「問おう。貴方が、私のマスターか」という名台詞が印象的で、本作を知らない方でもこのシーンだけは知っているという方が多いのではないだろうか。迫力あるバトルシーンがメインの本作だが、物語の各所で描写される日常シーンや、本作の10年前「第四次聖杯戦争」での戦いを描いた『Fate/Zero』での彼女との対比に着目するのも面白いだろう。
『マギ』モルジアナ
筆者が少年誌にハマるきっかけとなった『マギ』にもかなりの強さを秘めたヒロインが存在した。メインヒロインのモルジアナは主に脚力に優れた戦闘民族・ファナリスの末裔で、物語序盤では領主ジャミルの奴隷として主人公であるアラジンやアリババの前に立ちはだかる。アリババを軽々と投げ飛ばし、壁に叩きつける場面では、彼女を敵に回すことの恐ろしさがしみじみと感じられた。
しかし味方につけるととても心強い人物で、アニメ第13話ではバルバット国王・アブマドと面会するため迷宮生物と戦っていたアリババの目の前に現れ、次々と敵を倒している。その様子はモルジアナの強さや、かつて自身を救ってくれたアリババへの想いが感じられるシーンだった。ヒロインの常識を大きく塗り替えた彼女のパワフルな身体能力は、アニメで観るとよりその勢いが伝わってくるだろう。
『怪獣8号』四ノ宮キコル
現在アニメが放送中の『怪獣8号』。アニメ第2話から姿を見せた少女・四ノ宮キコルは、登場直後から主人公・日比野カフカが運転していた車を投げ飛ばし、同行していた市川を含め2人を驚かせた。
そんな四ノ宮は、カリフォルニア討伐大学を首席で飛び級卒業するなど“史上最高の逸材”といわれるほどの経歴の持ち主で、まさに“最強ヒロイン”という言葉にふさわしい人物である。防衛隊員選別試験二次の最終審査で怪獣からの攻撃を受け負傷し、失格目前となったカフカを助けた四ノ宮。本獣を単独で討伐するシーンはまさに圧巻だ。余談だが、原作者・松本直也は原作コミック2巻で四ノ宮について「漫画でも映画でも戦闘力の高い女の子に惹かれます」とコメントを残している。
“最強のヒロイン”は今やアニメ作品において「当たり前」の存在になりつつある。その見た目からは想像できない力で相手をねじ伏せるギャップは、視聴者を物語の世界観へとグッと引き込んでくれる要素でもあるのだ。
■放送情報
『怪獣8号』
テレ東系:毎週土曜23:00~放送
BSテレ東:毎週土曜24:00~放送
AT-X:毎週日曜22:00~放送
アニマックス:毎週土曜21:00~放送
キャスト:福西勝也(日比野カフカ/怪獣8号役)、瀬戸麻沙美(亜白ミナ役)、加藤渉(市川レノ役)、ファイルーズあい(四ノ宮キコル役)、河西健吾(保科宗四郎役)、新祐樹(古橋伊春役)、河本啓佑(出雲ハルイチ役)、武内駿輔(神楽木葵役)、千本木彩花(小此木このみ役)
原作:松本直也(集英社「少年ジャンプ+」連載)
監督:宮繁之、神谷友美
シリーズ構成・脚本:大河内一楼
キャラクターデザイン・総作画監督:西尾鉄也
怪獣デザイン:前田真宏
美術監督:木村真二
色彩設計:広瀬いづみ
3D監督:松本勝
撮影監督:荒井栄児
編集:肥田文
音響監督:郷文裕貴
音楽:坂東祐大
オープニングテーマ:YUNGBLUD「Abyss」
エンディングテーマ:OneRepublic「Nobody」
怪獣デザイン&ワークス:スタジオカラー
アニメーション制作:Production I.G
©防衛隊第3部隊 ©松本直也/集英社
公式サイト:https://kaiju-no8.net
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/KaijuNo8_O