『光る君へ』板谷由夏、“夫”井浦新との最期を語る 「私たち『今まで幸せだったよね』って」

板谷由夏が『光る君へ』を語る

 道隆の父・兼家(段田安則)や道隆が一族の繁栄を一番に考えて行動する中、貴子もまた一族の栄華のために動く。貴子は表立って野心をあらわにする人物ではないものの、道隆が位を上げていくのはさも当たり前、といった雰囲気を醸し出したり、伊周(三浦翔平)の出世や定子が後宮の長となることを望んで手を回したりと、陰ながら活躍を見せていた。中関白家の中で、誰よりも肝が据わった人物に映る。

 板谷自身もインタビューの中で、政治の世界でのし上がることをものともしない貴子の強さについてコメントしている。「貴子も一緒に夫婦ともども、家族ともども、一緒にあがりたいっていう野心というか、『いけいけ〜!』って感じだったんじゃないですかね」「この時代の女性って位が高いほうがいいって思い込んでいるところがあるから『うちの旦那いけ〜!』って感じだったんじゃないかな」と語った。貴子の心情を語る板谷のハキハキした口ぶりが印象深い。

 道隆亡き後、伊周や隆家(竜星涼)、第17回で策略家な一面を見せた定子が家を引っ張っていくことになるはずだ。貴子は彼らを陰ながら支えることになるのだと思うが、権力争いや噂話が取り巻く政治の世界を力強く生き抜き、この家族の核となるのは貴子な気がしてならない。

■放送情報
『光る君へ』
NHK総合にて、毎週日曜20:00〜放送/ 翌週土曜13:05〜再放送
NHK BS・BSP4Kにて、毎週日曜18:00〜放送
NHK BSP4Kにて、毎週日曜12:15〜放送
出演:吉高由里子、柄本佑、黒木華、井浦新、高杉真宙、吉田羊、高畑充希、町田啓太、玉置玲央、板谷由夏、ファーストサマーウイカ、高杉真宙、秋山竜次、三浦翔平、渡辺大知、本郷奏多、ユースケ・サンタマリア、佐々木蔵之介、岸谷五朗、段田安則
作:大石静
音楽:冬野ユミ
語り:伊東敏恵アナウンサー
制作統括:内田ゆき、松園武大
プロデューサー:大越大士、高橋優香子
広報プロデューサー:川口俊介
演出:中島由貴、佐々木善春、中泉慧、黛りんたろうほか
写真提供=NHK

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