北村匠海の止まらない『アンパンマン』愛 妻役・今田美桜は「ひまわりのような方」と信頼
映画『君は月夜に光り輝く』を皮切りに、映画『東京リベンジャーズ』シリーズを含め、今回で6度目の共演となる今田と北村。今田の印象を聞かれ、現場では人の心を柔らかくする「ひまわりのような方」だという北村は、「何かを気負いすぎて固まってしまっていても、その人を柔らかくする方で、それがお芝居にも出ているし、芯が強くないとできないことで。今回、一緒に夫婦役をやれるということで、きっと助けてもらう瞬間が数えきれないほどあると思います」とヒロイン役が今田であると聞き、安心したと話す。
また、今年1月にフランス・パリで開催された『ファッションウィーク』に2人は参加しており、帰りの飛行機でバッタリ再会。まだお互いに夫婦役だと知らなかったタイミングだったというが、北村は「漠然とまた何か一緒にやれるんだろうなという感覚はあったんですけども、そういう巡り合わせもあって、ホッとしたのを覚えてます」と明かした。
今田も夫役が北村だと知りホッと安心したと話し、共演を通じての北村のイメージを「朗らかな部分もありつつ、でも真っ直ぐで、 何か秘めてる強さみたいなものが、言葉だったり、いろんなところから感じられて、それが柳井さん役の人柄に溢れていく、そのお芝居を見るのが楽しみです」と笑顔を見せた。
フォトセッションでは笑顔が苦手だという北村が「アンパンチ」や今田との腕組み、握手などを求められ、額の汗を拭う一幕も。会見後には制作統括・倉崎の囲み会見が行われた。
柳井役として北村は以前から候補の一人にあり、ヒロイン役が今田に決定し、妻の小松暢がやなせよりも1歳年上という関係性だったことと今田が北村の1歳年上ということもリンクしていることも決め手となったようだ。舞台は高知となるが、史実に準じて今田が演じる朝田のぶは土佐言葉、北村の柳井は標準語。やなせが作詞を手がけた「手のひらを太陽に」は「描きたい」と倉崎は意欲的であるが、伝え聞くところによると、やなせが音痴だったという話があり、けれどDISH//としても活躍する北村の歌声を上手い形で生かすことのできる演出を目指していくとした。
『アンパンマン』は元々絵本から始まっており、アニメになったのはやなせが69歳になってからのため、劇中でアニメになるかはまだ考えていないという。ただ、すでに『アンパンマン』のアニメを放送している日本テレビには挨拶を済ませており、これまでの『アンパンマン』のプロデューサーが勢揃いする場で、「お互い盛り上げていきましょう」と話したということだ。全体の構想としてはやなせの若い時代をしっかり描き、前半は高知と戦争パート、後半は上京後になる予定で、「空腹が一番つらかった」という『アンパンマン』のエピソードに繋がる戦争パートは特に力を入れて描いていくということ。
全26週となる『あんぱん』の物語は小学生から始まり、共に子役が演じ、10代後半から今田と北村にバトンタッチ。最終盤は『アンパンマン』を生み出すところまでは描きたいとして、配役も今田と北村のままの予定だとした。
■放送情報
2025年度前期 NHK連続テレビ小説『あんぱん』
2025年春~放送予定
出演:今田美桜、北村匠海
作:中園ミホ
制作統括:倉崎憲
プロデューサー:川口俊介
制作スケジュール:2024年秋クランクイン予定
写真提供=NHK