窪塚洋介、『TOKYO VICE』は「今までで一番プレッシャーがあった」 渡辺謙の言葉が救いに

 WOWOWとHBO Maxがタッグを組んだ日米共同制作のドラマシリーズ『TOKYO VICE』のシーズン2がスタートした。東京の裏社会で暗躍するヤクザ組織と、それを追う警察、さらに大手新聞社という3つの視点から物語が展開する本作。シーズン2では新たなキャストも登場し、より人物造形が深くなっていくが、そんななかでも物語をかき回すヤクザ組織・千原会の若頭を演じているのが俳優の窪塚洋介だ。唯一無二の存在感で作品に彩りを与える窪塚が、本作参加への思いや、2000年放送の『池袋ウエストゲートパーク』(TBS系)以来の共演となった主演の渡辺謙とのエピソードを語った。

『IWGP』以来の渡辺謙との撮影

Photo: James Lisle/WOWOW

 窪塚が演じる葉山直希は、シーズン1から登場する笠松将演じる千原会の若きリーダー・佐藤彰朗の兄貴分にあたる若頭。服役を経て組に復帰し、最近戸澤組に圧されている組の権威を取り戻そうと無茶をする。

 窪塚は「とにかく酷い奴ですよね」と笑うと、「これまでも何をしでかすか分からないような役は演じたことはあったのですが、大体はポジティブで明るい発散の仕方が多かった。でも葉山はひたすらダーク。ある意味で自分から一番遠い役だなと思っていた」と脚本を読んだ時の感想を述べる。そんな役だからこそ「今までやった役のなかで一番プレッシャーがありました」と語り、「どこかでずっと自分の演技を疑っていた」と胸の内を吐露する。

 こうした窪塚の不安を払しょくしてくれたのが、2000年に放送されたTBS系連続ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』で共演した渡辺だという。渡辺は本作で、アンセル・エルゴート演じる新聞社の新人記者ジェイク・アデルスティーンを息子のように面倒を見る警視庁の敏腕刑事を演じており、葉山とは敵味方の関係性になるが「謙さんに本読みの際『そんなに芝居をしなくていいよ』と言われたんです」と語る。

Photo: James Lisle/WOWOW

 渡辺は葉山という役について、窪塚に「お前はそのままで葉山なんだから」と声を掛けた。窪塚は「それ嬉しくないですよね。決して褒められていないでしょ」と笑うと、「その言葉で気負いが取れたというか、楽な気持ちで臨めるようになったんです」と不安が取り除かれたという。

 『池袋ウエストゲートパーク』以来の共演だったという窪塚と渡辺。しかし窪塚が出演したNetflixシリーズ『Giri / Haji』の撮影でロンドンに行った際、窪塚は同時期にミュージカル『王様と私』で渡英していた渡辺の舞台を観に行き、ニアミスしたというのだ。

 「前から8列目ぐらいで観ていたのですが、演目が終わって帰ろうと思っていたら、楽屋口のドアが開いていて、謙さんがキャストやスタッフの人たちと楽しそうに英語で談笑しているのが見えたんです。挨拶に行こうかなと思ったのですが、その時は、今の自分じゃ謙さんに会えない気がしてしまって。自分自身をもっと高めて、いつか仕事で対峙したいなと思って帰ったんです」。

 その後、本作で2人は共演することになった。窪塚は「この話を謙さんにしたら『何だよ、来てくれればよかったのに』と言ってくれたのですが、あそこで踏みとどまって、今回短い時間でしたが、一緒に芝居で対面できて良かったなと思いました」と語っていた。

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