キム・ジウォン、愛らしさ満点の出演作5選 『涙の女王』でも強さと繊細さの塩梅が魅力に
『太陽の末裔』
『太陽の末裔』は、特殊戦司令部隊の大尉と外科医を描いた物語。休暇中の軍人ユ・シジン(ソン・ジュンギ)は、ある出来事を機に医師カン・モヨン(ソン・ヘギョ)と出会い、一目惚れしてしまう。次第に両想いへ発展していくも、すれ違ってしまう2人。そんなある日、モヨンがシジンのいる紛争地域ウルクへ医療奉仕として向かうことになり、もう一度2人の恋が動き始めていく。本作は、壮大な純愛ストーリーに加えて、スケールの大きさと映像美も見どころの一つで、甘く切ないラブロマンスだ。
キム・ジウォンは、モヨンの後輩で陸軍士官学校出身の軍医ユン・ミョンジュとして登場する。過去にシジンの部下ソ・デヨン(チング)と心を通わせていたが、父の反対によって引き離されてしまう切ない役柄だ。心変わりしたと言って自分を避けるデヨンの足をどうしても引き留めたくて上官への敬礼を求めるシーンや、デヨンの胸を何度も叩きながら感情を吐露するシーンなど、あまりにも切ない場面が多く、涙してしまう方も少なくないはず。普段は冷静に振る舞う一方で、今にも壊れてしまいそうな涙の演技が印象的で、どうか幸せになってと願わずにはいられない。また、過去のカップルのシーンがかわいすぎて、この時間が一生続いてほしいと心の底から思ってしまうほどに彼女の演技に感情移入してしまうと思う。
『相続者たち』
『相続者たち』は、帝国グループの御曹司と、貧しい家庭で暮らす高校生の恋愛物語。バイトを掛け持ちしながら必死に働く高校生のチャ・ウンサン(パク・シネ)は、姉の結婚の知らせを受けて渡米することに。しかし、現実は異なっていて......。そんな中、一部始終を見ていたキム・タン(イ・ミンホ)と出会い、ひょんなことから二人は一つ屋根の下で暮らし始めることになってしまう。帰国後も同じ高校に通うようになるが、互いにぎくしゃくし、さらにはウンサンに惹かれる恋のライバルまで現れ、物語は複雑さを増していく。本作は、悩みを抱える高校生を丁寧に描く切ないラブストーリーだ。
キム・タンの婚約者ユ・ラヘルを演じるのが、キム・ジウォンだ。ウンサンとの出会いによって自分から心が離れていくタンに直面し、焦りと不安から棘のある言葉を言い放ってしまう。プライドが高く不器用なキャラクターだが、後半にかけて徐々に繊細な一面が垣間見え始めるのも見どころの一つ。最初は悪役にも見えるが、切なく孤独なキャラクターであり、絶妙な配分で温かさと繊細さを表現した演技が印象的だと思う。
■配信情報
『涙の女王』
Netflixにて配信中
出演:キム・スヒョン、キム・ジウォン、パク・ソンフン
原作・制作:パク・ジウン、チャン・ヨンウ、キム・ヒウォン
(写真はtvN公式サイトより)