『薬屋のひとりごと』壬氏は一体何者なのか 阿多妃&羅漢が謎を解く鍵に?

 後宮に起こる謎めいた出来事を、主人公・猫猫が持ち前の薬の知識で解決していく面白さが視聴者を惹きつける『薬屋のひとりごと』。現在、猫猫と共に様々な謎を解決していく中でアニメの視聴者の間で浮上しているのが、「壬氏は一体何者なのか?」という疑問だ。

『薬屋のひとりごと』Web特別PV ‐猫猫&壬氏編- 【毎週土曜24:55~ 日本テレビ系にて全国放送中!】

 猫猫が祭事に乱入した際、壇上で危険に晒されていた人物が壬士だったことにより、猫猫も彼について「こんな大がかりな事件で命を狙われるに値する人物……?」と頭をひねっている。さらには、街歩きで焼き鳥を一緒に食べた際に、宦官にもかかわらず、なぜか“野営”を振り返るような発言をするなど、怪しさ漂う場面が続いている。

 公衆の面前では、美しい笑顔を振りまきながら、妖艶な所作を披露する壬氏。一方で、付き人である高順や猫猫といった身近な存在の前では、素の表情をよく見せる。第2クールの中でも、変装で着飾った猫猫に頬を赤らめるシーンや、猫猫が自分ではなく別の男性を頼る際には嫉妬心を隠さない様子など、猫猫と一緒に過ごす時間を通じて、多彩な表情を見せているところだ。そのギャップが彼のたまらない部分なのだが、やけに達観した物事の考え方や、ときおり見せる寂しげな表情がときおり妙に引っかかる。

壬氏と似た特徴を持った阿多妃

 壬氏の謎を解明する鍵となるのは、“現皇帝の最初の妃・阿多妃”の存在だろう。中性的で妖艶な雰囲気を持つ阿多妃は、壬氏と似た特徴を持っていると猫猫は感じている。猫猫だけでなく、同じことを感じた視聴者も多いのではないだろうか。

 猫猫は阿多妃が経験した出産とその複雑な背景と、その子が壬氏である可能性について推測していた。阿多妃にまつわる過去の出来事、特に現帝が東宮であった時代に彼女が子を持ったこと、そしてその子が不運な出産の結果、入れ替えられた可能性があることなどは、「壬氏が誰であるか」についての重要な手がかりに繋がっているのかもしれない。

 もしこの仮説が成り立つのであれば、阿多妃と現帝の息子である壬氏が取り替えられて、現帝の弟として生きていることになる。しかし、壬氏自身は自分と阿多妃の真の繋がりに気がついていない様子。ちなみに入れ替えられた皇帝の子は、侍女の風明が赤子には毒となると知らずに蜂蜜を与え続けたことによって、既に死亡したことが描かれている。

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