猪狩蒼弥×三吉彩花×風間俊介、奈緒主演『先生の白い嘘』出演へ yamaの主題歌入り予告も

 7月5日に全国公開される奈緒主演映画『先生の白い嘘』の追加キャストとして、HiHi Jetsの猪狩蒼弥、三吉彩花、風間俊介の出演が発表され、あわせて本予告と本ポスターが公開された。

 本作は、累計発行部数100万部を突破した鳥飼茜の代表作を実写映画化するヒューマンドラマ。ひとりの女性が抱える「自らの性に対する矛盾した感情」や、男女間に存在する「性の格差」に向き合う姿を描き、人の根底にある醜さと美しさを映し出す。

 監督を務めるのは、『恋わずらいのエリー』(2024年)、『弱虫ペダル』(2020年)、『植物図鑑 運命の恋拾いました』(2016年)などの三木康一郎。長い監督人生のなかで初めて自ら映像化を熱望し、実写映画として製作が決定した。脚本を手がけるのは、『透明なゆりかご』(NHK総合)、『きのう何食べた?』(テレビ東京系)、『おかえりモネ』(NHK総合)などの安達奈緒子。

 奈緒が演じる高校教師・美鈴の担任するクラスの生徒・新妻祐希を演じるのは、映画初単独出演となるHiHi Jetsのメンバー・猪狩。物語の鍵を握る新妻は、強烈なトラウマを抱えた高校生というどころ。ある日クラス内で人妻と不倫関係にあると噂されてしまう新妻。担任の美鈴は、新妻を呼び出して事情を聞こうとするが、新妻はある衝撃的な性の悩みを打ち明ける。

 美鈴の親友・渕野美奈子を演じるのは、『犬鳴村』や『ナックルガール』で主演を務めた三吉。美奈子は、地味で控えめな美鈴とは正反対で、男性に依存しながらも見栄を張り、表面を取り繕う女性だ。

 美奈子の婚約者の早藤雅巳を演じるのは、『鳩の撃退法』や『Silent』(フジテレビ系)など数々の話題作に出演する風間。早藤はエリートサラリーマンで人当たりも良く社交的だが、裏では女を見下して暴力をふるう猟奇的でサディスティックな二面性を持っている。風間は、以前より『3年B組金八先生 第5シリーズ』(TBS系)や『それでも、生きてゆく』(フジテレビ系)などで内面に闇を抱えた役を演じてきたが、本作では過去に類を見ないほど狂気と憎しみに満ちた役に挑む。

 そのほか、田辺桃子、井上想良、板谷由夏、ベンガルらの出演も発表された。

映画『先生の白い嘘』60秒予告 | 7月5日 (金) 公開

 公開された本予告は、「私が声をあげることをしなかったのは、ある可能性に気づいたから」という美鈴(奈緒)の台詞とともに、彼女が教卓の上から生徒を見下ろすように眺めるシーンから始まる。美鈴は息を潜めるように淡々と日々を過ごすことだけを望んでいるはずだったが、担任する男子生徒・新妻祐希(猪狩蒼弥)、親友・渕野美奈子(三吉彩花)、美奈子の婚約者・早藤雅巳(風間俊介)との関係の中で、それぞれの思いが交錯し、物語は思わぬ方向へ狂い始める。

 本ポスターは、奈緒演じる美鈴が何かと対峙し、こちらに訴えかけているような表情を全面に打ち出したデザインに。その上に新妻、美奈子、早藤の意味深な表情が描かれている。

 また、本作の主題歌が、yamaの書き下ろし楽曲「独白」に決定。yamaは、2018年よりYouTubeをベースにカバー曲を公開する活動をスタート。2020年4月にリリースした自身初のオリジナル楽曲「春を告げる」がMV再生回数1.4億回、ストリーミングの累計再生回数は2022年に3億回を突破している。

 あわせて、猪狩、三吉、風間、そして、主題歌を担当するyamaからはコメントも到着。美鈴をはじめ、登場人物達の心情に寄り添う楽曲となった「独白」について、yamaは「消えない傷を抱えながら、自分自身を受容し、散らばった心を少しでも取り戻していけるように願って歌詞を書きました」とコメントを寄せている。

コメント

猪狩蒼弥(新妻祐希役)

役者として、まだまだ未熟な自分ではありますが、一流の皆様との感情の応酬に少しでも携われたことを、大変光栄に思っております。『先生の白い嘘』の原作を拝読したとき、なんと心苦しく叙情的な話なのだろうと感じ、作品の中で生きる人物達の叫びに圧し潰されそうになったのを憶えています。そして同時に、本作のキーマンである新妻役を自分が務める事の重大さを再認識し、この難しくも絶対に目を逸らしてはいけないテーマに対して、真摯に向き合いたいと思いました。主演の奈緒さんをはじめ、三木監督、風間俊介さん、三吉彩花さんから沢山のことを勉強させていただきました。先生の伝えたかったこと、そして新妻の伝えたかったことが、僕を通して少しでも皆様に伝われば嬉しい限りです。

三吉彩花(渕野美奈子役)

小学生や中学生の時、よく少女漫画を読んでいました。家にも沢山の漫画で埋まっていて漫画を読んでいる時は楽しくて仕方がない時間でした。その時感じていた純粋な気持ちとは180度違う角度からの人間模様を映画化すると伺った時、とても不思議な気持ちになりました。原作を読ませていただき、1シーンごとに頭の中でどんどん実写化されていきこの作品に触れたいと、純粋な気持ちが湧き出てきたので出演を決意させていただきました。

この作品で喜びや楽しさを見出すのは難しいのではと率直に思いましたが、だからこそ脚本を隅から隅まで読み、美奈子や登場人物たちの小さな喜びやその人の幸せ、そして叫びや意志を汲み取り自分自身に宿らせることが楽しくなるだろうと感じた脚本でした。

彼女のような価値観や感覚がとても共感できる部分でもありながら、それと同時に寂しさや現実的な部分を美奈子によって見せられているような感覚でした。一見明るくポジティブに見える面も、奥には殻の中に閉じこもって迷っている美奈子がいるということ、そしてそれでも強い意志を持って自分自身を証明していく彼女の強さを是非感じていただけたら嬉しいです。

風間俊介(早藤雅巳役)

今まで演じさせて頂いた役柄、全てに愛を持ってきましたが、今回『先生の白い嘘』のお話を頂いた時、初めて早藤という役を愛せないかもしれないと思いました。それと同時に、僕自身が愛せないかもしれない役を演じた時に、自分自身がどうなるかを知りたいという気持ちにもなりました。魂を擦り減らし、己と反発する感情と共に向き合った作品です。この作品が、誰かを鼓舞し、誰かを救う事を願っています。

yama(主題歌)

主人公の美鈴は「先生」という人を導く立場でありながらも、不安定な精神状況で身をすり減らして生きており、見ていて心が痛みました。性に対する嫌悪、傷付けられた自尊心、自責思考に陥り、自分自身と向き合うことの難解さはリアルに描かれていました。それらはテストにあるような模範的で道徳的な答えで導き出せるほど、簡単な問題ではなく、それぞれが人間味のある感情、トラウマ、矛盾を抱えているので自分も複雑な想いになりました。消えない傷を抱えながら、自分自身を受容し、散らばった心を少しでも取り戻していけるように願って「独白」の歌詞を書きました。楽曲と共にお楽しみ頂けたら幸いです。

■公開情報
『先生の白い噓』
7月5日(金)全国劇場&3面ライブスクリーンにて公開
出演:奈緒、猪狩蒼弥(HiHi Jets)、三吉彩花、田辺桃子、井上想良、小林涼子、森レイ子、吉田宗洋、板谷由夏、ベンガル、風間俊介
原作:鳥飼茜『先生の白い嘘』(講談社『月刊モーニング・ツー』所載)
監督:三木康一郎
脚本:安達奈緒子
企画・配給:松竹ODS事業室、イノベーション推進部
映倫区分:R15
©2024「先生の白い嘘」製作委員会 ©鳥飼茜/講談社
公式サイト:https://senseino-shiroiuso.jp
公式X(旧Twitter):@shirouso_movie

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