野間口徹主演『VRおじさんの初恋』4月1日放送開始 原作・暴力とも子のコメントも
野間口徹が主演を務める夜ドラ『VRおじさんの初恋』が、NHK総合にて4月1日から放送されることが決定した。
本作は、暴力とも子の同名漫画を原作とした中年男性の孤独な現実とバーチャル世界を行き来しながら描く新感覚ラブストーリー。さえない中年の独身男性・直樹は、VRの世界では制服姿の少女・ナオキとして過ごしていた。人といるのが苦手でVRでも一人で過ごすナオキだったが、ある日、天真爛漫な美少女・ホナミに恋をして……。
主人公・直樹を野間口が演じるほか、倉沢杏菜、井桁弘恵がキャストに名を連ねた。脚本は、第47回創作テレビドラマ大賞にて大賞を受賞した『ケの日のケケケ』の森野マッシュが担当する。
あわせて公開されたキービジュアルは、広告、アート、衣装、プロダクトデザイン、空間デザインなどの幅広い分野で活躍するアーティスト、えぐちりかが手がけた。えぐちは、「孤独な直樹の心の奥にもう一つの世界(VR)が広がり、それが直樹の現実にも影響を与えていく様子をビジュアル化しました」とデザインの意図を明かしている。
原作者の暴力とも子は、「関わってくださった方々の分だけ、作品の上に載っている熱量が増しています。そして、その熱量が『VRおじさんの初恋』という物語世界に少しだけ変化を与えました」と実写化について語った。
コメント
えぐちりか(デザイン担当)
孤独な直樹の心の奥にもう一つの世界(VR)が広がり、それが直樹の現実にも影響を与えていく様子をビジュアル化しました。
原作を読ませていただき、リアルとファンタジーを行き来する、ピュアで不思議な世界に一気に引き込まれました。
これからドラマを観るのがとても待ち遠しいです。
暴力とも子(原作)
この作品は、社会をうまく乗り切れなかった人の、とても小さな初恋の物語です。
向こう岸に現れた人がなんだかこちらに手を振るので見つめていたら、凪の人生に少しだけ波が立つ。
そんな小さな事でなければ、それを掬い取らなければ表現できない。そう信じて作ったのが直樹というキャラクターでした。
今回の映像化は、その原作に多くの作り手の想いが重なったものになります。
関わってくださった方々の分だけ、作品の上に載っている熱量が増しています。
そして、その熱量が「VRおじさんの初恋」という物語世界に少しだけ変化を与えました。
まるで私の中にいた「直樹」という人格が、野間口徹さんというアバターを着て新たな生き方を探っているようで少しくすぐったいような。その可能性を信じてあげたい親心に似た気持ちで脚本を監修させていただきました。
映像化というプロセスを通じて、原作と同じテーマから少しだけ背伸びをした、ドラマ版『VRおじさんの初恋』のラストを、皆さんと一緒に見届けていければと思います。
■放送情報
夜ドラ『VRおじさんの初恋』
NHK総合にて、4月1日(月)スタート 毎週月曜から木曜22:45〜23:00放送
出演:野間口徹、倉沢杏菜、井桁弘恵ほか
原作:暴力とも子『VR おじさんの初恋』
脚本:森野マッシュ
音楽:渡邊崇
制作統括:桑野智宏
プロデューサー:大久保篤、舩田遼介
演出:吉田照幸、桑野智宏、中村俊介、石川慎一郎
写真提供=NHK