『SING/シング』を彩る60曲以上のヒットソング 心情に寄り添う珠玉のナンバーをおさらい

 ゴリラのジョニーがピアノを弾きながら熱く歌うのは、エルトン・ジョンの「アイム・スティル・スタンディング」。日本版ではスキマスイッチの大橋卓弥が歌っているが、オリジナル版でジョニー役を演じて熱唱したタロン・エジャトンは、その後、エルトンの半生を描いたミュージカル映画『ロケットマン』で、エルトンの役を演じることになったというのが感慨深い。

 バスターの親友で、裕福なヒツジのエディ(ジョン・C・ライリー/宮野真守)が、バスターからの電話で起こされるシーンでは、ワム!の楽曲「ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ」が使用されている。陽気なこの曲は、エディが眠りから目覚める場面にピッタリだ。

 ゾウのミーナが、バスターに励まされて極度の緊張を克服して歌うのは、スティービー・ワンダーの「くよくよするなよ!」。徐々に自分を解き放って、熱唱するミーナのパフォーマンスシーンは圧巻だ。

 『SING/シング』にものすごくハマった筆者は、正直なところ、同時期に日本で劇場公開されていた『ラ・ラ・ランド』よりも感動し、歌の力を実感して、自然と何度も涙が流れた。今回の『金曜ロードショー』での放送で、珠玉の楽曲と素晴らしい歌唱に集中しながら、『SING/シング』を存分に楽しんでほしい。

■放送情報
『SING/シング』
日本テレビ系にて、2月23日(金)21:00~22:54放送
監督・脚本:ガース・ジェニングス
製作:クリス・メレダンドリ、ジャネット・ヒーリー
音楽:ジョビィ・タルボット
声の出演:内村光良(マシュー・マコノヒー)、MISIA(トリー・ケリー)、長澤まさみ(スカーレット・ヨハンソン)、大橋卓弥<スキマスイッチ>(タロン・エジャトン)、斎藤司<トレンディエンジェル>(ニック・クロール)、山寺宏一(セス・マクファーレン)、坂本真綾(リース・ウィザースプーン)、田中真弓(ガース・ジェニングス)、宮野真守(ジョン・C・ライリー)、大地真央(ジェニファー・ソーンダース/(歌)ジェニファー・ハドソン)※()内は英語版
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