破壊的な笑顔で視聴者の心を掴むチェ・ジョンヒョプ 『無人島のディーバ』など出演作5選

 目が合った相手の心の声が聞こえる女性と、年下の韓国人留学生を描くドラマ『Eye Love You』(TBS系)が話題を呼んでいる。第2話で最終話手前のような爆速展開が面白く、チェ・ジョンヒョプ演じる年下男子の真っ直ぐなアプローチに毎話悶絶してしまう。

 さらに韓国語でナレーションのように入る彼の心の声が心地よく、つい字幕が付いた“心の声”バージョンも観ずにはいられなくなる。劇中では、破壊的な笑顔で視聴者の心臓を鷲掴みにし、彼のえくぼに浸かりたい……と思ってしまうほど魅力的なキャラクターを演じている。本記事では、そんな今大注目のチェ・ジョンヒョプの出演作を紹介していきたい。

『無人島のディーバ』

『無人島のディーバ』(tvN公式サイトより)

 『無人島のディーバ』は、身体の傷を隠すために夏服を着ることができずにいた2人の同級生が、暴力を振るう親から離れようとし、1人は遭難して無人島暮らしとなり、もう1人は名前を変え行方不明となるところから始まる物語。答えのない問いを繰り返す人生の歩き方を描くような作品で、「できるはずがない」を「できる」に変えるための一歩を踏み出す瞬間を映し出していく。

 『ホテルデルーナ~月明かりの恋人~』の監督と『スタートアップ:夢の扉』『あなたが眠っている間に』の脚本家がタッグを組んだ一作で、自問自答の日々にしゃがみ込んでしまいたくなる時こそ“あと5分、もう50分、もう5時間……”と歩む主人公から勇気をもらえる作品だ。

 無人島で主人公のソ・モクハ(パク・ウンビン)を見つけた兄弟の弟カン・ボゴルを演じるのがチェ・ジョンヒョプだ。テレビ番組のプロデューサーで、いつもは飄々とした雰囲気を纏いながらも、周囲に心配をかけまいと悲しみを1人背負いながら生きようとする。誰よりもモクハを想い続け応援する姿が印象的で、彼女の前では心が解放されありのままの表情を見せていくのが見どころの一つ。傷ついて涙したり、愛が溢れて止まらないくらいに微笑んだりする彼の表情演技を最後まで堪能いただきたい。

『時速493キロの恋』

『時速493キロの恋』(KBS公式サイトより)

 自分自身を信じることができずに苦しむバドミントン選手たちの葛藤や成長、愛情を描く『時速493キロの恋』。ある事故によって突然バドミントンの世界から姿を消した天才少女が、過去に向き合おうと復帰するところから物語は動き出す。どれだけ傷ついても、たった1人自分を信じてくれる人がいれば生きていける、ということを伝えてくれるような一作で、仲間との絆や甘くて苦い恋愛が見どころの一つだ。また、迫力のある試合シーンも見逃せない。

 チェ・ジョンヒョプは、優秀な姉の弟として生まれ、常に敗北感を背負うバドミントン選手パク・テジュンを演じる。幼い頃から姉の影に隠れて育ち、自分の才能を信じることができずにいたが、主人公パク・テヤン(パク・ジュヒョン)との再会によって凄まじい成長を遂げていく。また、テヤンとの恋愛はニヤニヤが止まらず、ストレートな愛情表現や、“充電ハグ”、自分の上着の中へ包み込むバックハグなど、数々の名シーンに気がづけば彼の深い沼へと両足がはまってしまっていると思う。

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