『おっさんずラブ』田中圭が一人二役で見せた新たな色気 大胆過ぎる『VIVANT』ネタも
『おっさんずラブ-リターンズ-』(テレビ朝日系)第4話は、“公安ずラブ”こと「警察学校編」の開幕に、ディーン・フジオカとタイリメイク版『おっさんずラブ』のアース&ミックスのカメオ出演、『VIVANT』(TBS系)を筆頭とした、『教場』(フジテレビ系)、『バチェラー・ジャパン』(Prime Video)、『冬のソナタ』のパロディと情報量てんこもりの回となった。
まず始めに「警察学校編」。春田(田中圭)と牧(林遣都)の隣に住んでいる菊之助(三浦翔平)は現役の公安警察、そして和泉(井浦新)はそのOBだった。和泉はペンダントのチャームの中にいた春田と瓜二つの人物・秋斗(田中圭)との過去を、春田に話し始める。
2人は警察学校で出会い、和泉は教官、秋斗はその生徒だった。和泉はスパルタ教官で、秋斗はそれに歯向かう生意気な問題児。数年後、和泉が公安に異動することになり、とあるテロ事件を捜査することになった先で、2人は再会した。事件の張り込みで、車内に潜む和泉と秋斗。腹ごしらえに食べているのはジャムパンだ。犯人の車が近づいてきたことに和泉が気づき、倒していた助手席のシートから起き上がる秋斗に、和泉が「伏せろ!」と咄嗟に覆いかぶさる。急接近する2人。「ジャムなんかつけて子供かよ」と鼻についたジャムをめくる和泉に、秋斗は「和泉さん、ジャムはこう取るんだよ」と口の周りのジャムをキスするように舐めとった。一緒の時間を過ごすうちに、2人はそういった仲になっていたのだ。
「クソガキ」と言葉を漏らす和泉に、現代の春田が興奮気味に介入し、「小悪魔っすね!」とビールジョッキをあおる。和泉の「私が殺したんです……」という言葉を入り口に再び回想へと突入していくが、秋斗は潜入した現場で和泉をかばい、拳銃で撃たれて亡くなった。和泉は全てを忘れるために警察を辞めて、天空不動産で再出発を図ったが、そこに現れたのが春田だった――。「相変わらずうるせえ唇だな」とキスをしたのは、和泉が朦朧とする意識の中で春田と秋斗の面影が重なったことからだ。それぞれのキスを比べてみると、「秋斗×和泉」「和泉×春田」で“攻め受け”が逆転していることに気づく。田中圭は春田と秋斗で1人2役を演じ分けていることになるが、前髪上げの髪型だけでなく、色気の漂う低い声も本作においては新鮮だ。