『ゴースト・トロピック』予告編&新場面写真公開 バス・ドゥヴォス監督の初来日も決定

『ゴースト・トロピック』予告編&場面写真

 2月2日よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほかにて全国公開される映画『ゴースト・トロピック』で監督を務めたバス・ドゥヴォスの初来日が決定。あわせて予告編と新場面写真が公開された。

 ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門で審査員大賞を受賞した『Violet』で長編監督デビューを果たし、続く長編第2作『Hellhole』も2019年の同映画祭パノラマ部門に選出されたドゥヴォスによる3作目の長編監督作となる本作は、大都市ブリュッセルを舞台に、終電車を逃した掃除婦が帰宅するまでの小さな一夜の旅路を描いたもの。2019年のカンヌ国際映画祭で監督週間に正式出品された。また、同時公開される最新作『Here』は、2023年のベルリン国際映画祭エンカウンターズ部門の最優秀作品賞と国際映画批評家連盟賞(FIPRESCI賞)の2冠に輝いている。

 掃除婦のハディージャは、長い一日の仕事終わりに最終電車で眠りに落ちてしまう。終点で目覚めた彼女は、家へ帰る方法を探すが、もはや歩いてしか帰れないことを知る。寒風吹きすさぶ真夜中のブリュッセルを彷徨い始めた彼女は、予期せぬ人々との出会いを通して家に戻ろうとする。

映画『ゴースト・トロピック』予告編

 公開された本予告では、ブレヒトが手がけたギターの旋律が印象的な音楽が使用されている。また、冒頭には「シャンタル・アケルマンのように人間の生の儚さを小さな行いから描き出す」というオランダ の新聞・NRC紙のレビューも引用されている。さらに、濱口竜介監督の『偶然と想像』で撮影監督を務めた飯岡幸子からも「今夜はこの人の傍にいてみましょう、とでもいうように夜を渡るカメラは、誰も見ることが出来るはずのない横顔を、それは美しかったと静かに教えてくれる」という推薦文が盛り込まれている。

 場面写真では、眠りに落ち終電車を逃した掃除婦のハディージャの姿や、ハディージャが家に帰るまでの道中で出会う人々との交流の様子などが捉えられている。

 20年近くブリュッセルに暮らしているドゥヴォス監督は、多言語・多文化が共生するブリュッセルの街を「ヨーロッパの縮図」として捉えており、社会的には決して目立つ存在ではないが、あえてハディージャのような女性を主人公にし、彼女と出会う人々の“真夜中の一期一会”を描くことで、「ブリュッセルに暮らす女性の肖像画のような作品を作りたかった」と海外のインタビューで語っている。

 来日が決定したドゥヴォス監督は、2月2日、2月3日、2月6日にBunkamura ル・シネマ 渋谷宮下にて、2月4日には沖縄・桜坂劇場にてイベントに登壇する予定だ。詳細は後日、劇場や映画の公式サイトにて発表される。

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■公開情報
『ゴースト・トロピック』
2月2日(金)より、Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほか全国ロードショー
監督・脚本:バス・ドゥヴォス
撮影:グリム・ヴァンデケルクホフ
音楽:ブレヒト・アミール
音響:ボリス・デバッケレ
出演:サーディア・ベンタイブ、マイケ・ネーヴィレ、ノーラ・ダリ、シュテファン・ゴタ、セドリック・ルヴエゾ
配給:サニーフィルム
2019/ベルギー/フランス語/84分/DCP(16mm撮影)/カラー/スタンダード(1.33:1)/PG12/日本語字幕:手束紀子
©︎Quetzalcoatl, 10.80 films, Minds Meet production

『Here』
2月2日(金)より、Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほか全国ロードショー
監督・脚本:バス・ドゥヴォス
撮影:グリム・ヴァンデケルクホフ
音楽:ブレヒト・アミール
音響:ボリス・デバッケレ
出演:シュテファン・ゴタ、リヨ・ゴン、サーディア・ベンタイブ、テオドール・コルバン、セドリック・ルヴエゾ
配給:サニーフィルム
2023/ベルギー/オランダ語・フランス語・ルーマニア語・中国語/83分/DCP(16mm 撮影)/カラー/スタンダード(1.33:1)/G/日本語字幕:手束紀子
©︎Quetzalcoatl

公式サイト:www.sunny-film.com/basdevos
公式Instagram:https://www.instagram.com/basdevosjapanrelease
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/basdevosjapan

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