松村北斗と上白石萌音が“特別な関係”になるまで 『夜明けのすべて』新場面写真公開

『夜明けのすべて』山添くん×藤沢さんの変化

 2024年2月9日に公開される、SixTONESの松村北斗と上白石萌音がW主演を務める映画『夜明けのすべて』の新場面写真が公開された。

 『そして、バトンは渡された』で2019年本屋大賞を受賞した瀬尾まいこの同名小説を映画化する本作。『ケイコ 目を澄ませて』が第72回ベルリン国際映画祭に出品されるなど国内外で高評価を得た三宅唱が監督・共同脚本を務めた。

 月に一度、PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなる藤沢さん(上白石萌音)はある日、同僚・山添くん(松村北斗)のある小さな行動がきっかけで怒りを爆発させてしまう。だが、転職してきたばかりにもかかわらず、やる気がなさそうに見えていた山添くんもまたパニック障害を抱えていて、様々なことをあきらめて、生きがいも気力も失っていたのだった。職場の人たちの理解に支えられながら、友達でも恋人でもないけれど、どこか同志のような特別な気持ちが芽生えていく2人。いつしか、自分の症状は改善されなくても、相手を助けることはできるのではないかと思うようになる。

 公開された新場面写真は、山添くん(松村北斗)と藤沢さん(上白石萌音)が、友達でも恋人でもなく、同士のような特別な関係になるまでの変化を捉えたもの。黙々と仕事をする山添くんに藤沢さんが差し入れのお菓子を渡す一幕や、発作が起きた山添くんを心配し、藤沢さんがいきなり家に押し掛ける場面、隣に座り仕事に取り組む様子が切り取られている。

 あわせて、全国の書店員からの絶賛コメントも到着。原作者の瀬尾が「何よりも温かな心地のいい作品だと思いました。無理に盛り上げたような大げさな部分が一切なくそっと心に寄り添ってくれるような映画で、それでいてひきつけられる作品でした。漂う空気は原作と似ていると思います。主人公たちの真面目でひたむきなのにどうにもできない気持ちがあり、それなのに、その二人のやり取りがどこかおもしろくいつまでも聞いていたくなる雰囲気などは共通しているかなと」と太鼓判を押している本作。コメントでは、三宅監督と撮影を担当した月永雄太による映像美を絶賛する声や、原作からイメージ通りの山添くん、藤沢さんの姿を自分事として受け止める声も寄せられている。

コメント

S(三省堂書店有楽町店)

間違いなく今年のベストムービー。もしかしたら数年単位でもベストかも。本当に疲れきって何もかも嫌になって観たくない読みたくない、そんなときでもその心にそっと寄り添ってくれるような作品。「明日はきっといい日になる」なんて超プラス思考にならなくてもいい、ただほんのすこしの”夜明け”が見られれば人は生きていけるのかも。

藤田(ジュンク堂書店奈良店)

陽の光や木々のゆらめきはもちろん、夜の闇までもあたたかさや柔らかさを感じられる物語でした。本屋大賞の一次投票で投票したぐらい大好きな作品だったのでその世界観が壊されずに映像化されていたことが嬉しかったです。

井上(水嶋書房くずはモール店)

小説の良いところそのままのとてもとても素敵な作品でした。クスクス笑えるシーンや心にしみるセリフがたくさんあって観終わったあとは心が軽くなった気がしました。

■公開情報
『夜明けのすべて』
2024年2月9日(金)ロードショー
出演:松村北斗、上白石萌音、渋川清彦、芋生悠、藤間爽子、久保田磨希、足立智充、りょう、光石研
原作:瀬尾まいこ『夜明けのすべて』(水鈴社/文春文庫刊)
監督:三宅唱
脚本:和田清人、三宅唱
音楽:Hi’Spec
製作:『夜明けのすべて』製作委員会
企画・制作:ホリプロ
制作プロダクション:ザフール
配給:バンダイナムコフィルムワークス=アスミック・エース
©瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会
公式サイト:yoakenosubete-movie.asmik-ace.co.jp
公式X(旧Twitter):@yoakenosubete
公式Instagram:@yoakenosubete_movie

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