アニメとJ-POPの今後の関係性は？

　『チェンソーマン』第7話のEDテーマであるanoの「ちゅ、多様性。」は、作中で描かれた「ゲロチュー」をそのままサビに持ってきた楽曲だ。

　ほかにも、『東京リベンジャーズ』の主題歌を歌うOfficial髭男dismは、「ホワイトノイズ」と第1期の主題歌「Cry Baby」で全体を通して、アニメ作品世界を反映した歌詞をつくった。

　さらに、歌詞だけでなく、メロディー面でも作品の世界やアニメの文脈を反映している楽曲がある。『SPY×FAMILY』の主題歌に起用されているAdoの「クラクラ」は、編曲として、菅野よう子×SEATBELTSというアニメ『カウボーイビバップ』の楽曲を制作したタッグが手がけている。『SPY×FAMILY』と『カウボーイビバップ』は絶妙に通底する世界観を持っており、「クラクラ」は見事に『SPY×FAMILY』にマッチしたアレンジに仕上がっている。

　もともとアニメとJ-POPは相性の良いジャンル同士ではあった。今後もアニメ業界がますます盛り上がっていくことを考えると、第2の「アイドル」となる楽曲が誕生する未来もそう遠くないだろう。

■放送情報
『第74回NHK紅白歌合戦』
NHK総合、BSP4K、BS8K、ラジオ第1にて、12月31日（日）19:20～23:45放送 ※中断ニュースあり
NHKプラスにて配信
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