杉野遥亮「大事なのは内面から何が出てくるか」 『どうする家康』榊原康政を生き抜いて

最初の頃の印象とは全然違う人に

――撮影裏の現場の雰囲気を教えてください。

杉野:小手(伸也)さんが第37回で退場だとは知らなかったし、大森(南朋)さんも松重(豊)さんも気づいたらみんないなくなって……。クランクアップを見たのは岡部(大)さんくらいで、ほかの方のは見てないんです。(井伊)直政(板垣李光人)にも会っていないし、気づいたら山田くんと2人でした。第44回で「殿のもとには、新たな世を作る者たちが集まってきておる」というセリフがあるんですが、軍議をするときも今までとは顔ぶれが全然違うし、自分が分からない話を新たな武将たちと殿でしているのを客観的に見て思うことはありました。小手さんとは一緒に岡崎に行ってイベントにも参加して。そういう意味では寂しいというのはなかったですが(笑)。かわいいって言ったら失礼かもしれないのですが、松重さんも好きでした。鎧を着て疲れてる時に椅子に座ったままクタッてなってるのを見て、素敵な先輩だなと思っていました。

――杉野さんが康政について注目してほしい部分はありますか?

杉野:最終的に小平太は愛情深い人物になっています。演じていて自分はいい成長をさせていただいたなと思いきましたし、小平太も成長させることができたなと思っています。特に最初の頃の印象とは全然違う人になっていると思うので、「ちぎれ具足を着ていたあの小平太が」と思い出しながら成長した姿を観てくださったら嬉しいです。

■放送情報
『どうする家康』
NHK総合にて、毎週日曜20:00~放送
BSプレミアム、BS4Kにて、毎週日曜18:00~放送
主演:松本潤
脚本:古沢良太
制作統括:磯智明
演出統括:加藤拓
音楽:稲本響
写真提供=NHK

関連記事