一方、ツヤが亡くなり肩を落とす梅吉。「柳葉さんは、とにかく寂しい寂しいと。『梅吉はツヤちゃんあっての梅吉やからな』とずっとおっしゃっています。この先もスズ子と梅吉の関係は続いていきますが、ツヤちゃんありきで生きている梅吉と、どこか柳葉さんがシンクロしているように見えて不思議ですし、本当によく演じていただけてありがたいなと思っています」

　第40話では、ついに宇野祥平演じるゴンベエの素性も明らかに。福岡は「ゴンベエさんは、縁の下の力持ち。“語りすぎない人物”としてしっかり演じていただけたので、ハッピーエンドに見えればいいなと思っています」と述べる。

　実は、宇野には三沢光子役が本上まなみであることを明かさずに制作が進行。最終的には宇野の耳にも入ってしまったというが、「宇野さんは自分の素のリアクションを出したいので、あまり気にしないようにします、と。何も記憶がないまっさらの状態のゴンベエを、本当に面白く演じていただけました」と撮影を振り返った。

　なお、ゴンベエと光子の英断によってはな湯の存続が決定。福岡は「今後も大阪のシーンで描くことになると思います」とはな湯の再登場を予告した。

　ツヤとの別れによって、梅吉はスズ子とともに東京へ。舞台人として戦争の影響に苦悩するスズ子と、最愛の妻を失い失意のどん底にいる梅吉。そんな2人が、再びガハハと笑い合える日を心待ちにしたい。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『ブギウギ』
総合：午前8:00〜8:15、（再放送）12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K：7:30〜7:45、（再放送）11:00 〜11:15
出演：趣里、水上恒司、草彅剛、蒼井優、菊地凛子、水川あさみ、柳葉敏郎ほか
脚本：足立紳、櫻井剛
制作統括：福岡利武、櫻井壮一
プロデューサー：橋爪國臣
演出：福井充広、鈴木航、二見大輔、泉並敬眞、盆子原誠ほか
写真提供＝NHK