三吉彩花、想像を絶する肉体改造を経てたどり着いた新境地 チャン監督も絶賛の稀有な能力

三吉彩花「人としての軸を本作を通して作ることができた」

(左から)三吉彩花、チャン監督

ーー本作は三吉さんの本物のアクションがなければ成立しなかった作品かと思います。チャン監督は三吉さんがここまでのクオリティを発揮できると撮影前から確信されていたのでしょうか?

チャン:はい。最初から確信していました。三吉さんと最初に対面した日に、「身体作りは大変だと思うけど、耐えられる? 本当にきついよ」と伝えたんです。まだ正式な契約もしていないタイミングだったのですが、彼女は翌日からボクシングジムに通ってトレーニングを始めてくれたんです。俳優として他の出演作もありますし、モデルとしての仕事もあります。映像を観ていただければ誰もが驚くように、ここまでの肉体にするには大きな覚悟が必要だったと思います。彼女はその決断を即日に下し、一日でも早く蘭になろうとしてくれたことに、本当に感動しました。何カ月ものトレーニングと身体づくりを経て、クランクインの時には体も仕上がっていて、厳しいトレーニングに耐えてくれたことに改めて感謝しました。

(左から)三吉彩花、チャン監督

ーー三吉さんの凄さは映像にしっかりと刻まれています。ここまでの体作りを行い、三吉さんの中では新たな扉のようなものが開きましたか?

三吉:毎日毎日がトレーニングで途中で何回も泣きました。もうボクシングジムに行きたくないと思ったこともあります。自分が想像していた何倍も過酷でした。本当に高い壁ではあったのですが、韓国・日本のアクションチームの皆さんや、ボクシングジムのトレーナーさん、キャストの前田公輝くんだったり、たくさんの方の支えで乗り越えることができました。本作を通して、明らかに精神的に強くなれたと思っています。俳優として、モデルとしてという枠を超えて、人としての軸を本作を通して作ることができたように思います。

チャン:三吉さんはこれから間違いなく世界で活躍する俳優です。本作が世界各国の観客はもちろん、作り手の方々にも届いてくれたらと思います。三吉さんの名刺代わりになるような一作になってくれていたらうれしいですね。

■配信情報
Amazon Original 映画『ナックルガール』
Prime Videoにて、世界独占配信中
出演:三吉彩花、前田公輝、細田佳央太、栄信、納谷幸男、松田るか、南琴奈、有森也実、八十田勇一、三浦誠己、近藤芳正、神保悟志、窪塚洋介、伊藤英明
脚本:ユ・ガビョル
監督:チャン
アクション監督:チェ・ボンロク
原作:『ナックルガール』JGstreet 原作、Daywalker(Sang Jin Yoo)作画
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