『力の強い女カン・ナムスン』イ・ユミとオン・ソンウがキス! 恋のトライアングルが加速
Netflixで配信中の『力の強い女カン・ナムスン』。イカゲームで世界的人気となったイ・ユミを主演に迎え、スーパーパワーで世直しをする物語は、毎週NetflixグローバルTOP10ランキングの常連で、日本でも配信後はTOP10入りする人気作だ。
本作は、母系遺伝の特異体質で怪力をもつ、孫、母、祖母のスリージェネレーションが世直しをするスーパーパワーストーリー。イ・ユミが演じる主人公のカン・ナムスン、その母ファン・グムジュ(キム・ジョンウン)、祖母キル・ジュンガン(キム・へスク)は怪力とスーパーパワーを使って、世界を良くするために活躍してきた。彼女らが持つスーパーパワーは、私利私欲のために使うと力を失う特徴を持ち、これまで先祖代々世直しのために使われてきたのだ。ナムスンとグムジュは、麻薬捜査官カン・ヒシク(オン・ソンウ)と出会い、ロシアに麻薬を流している流通会社ドゥーゴーにナムスンが潜入捜査をすることになる。グムジュは別ルートからドゥーゴー代表のリュ・シオ(ピョン・ウソク)に接近し、母娘で協力し合い警察の捜査をサポートしていた。
第9話、第10話は、シオを挑発したグムジュが、シオの手によって事故に遭い大怪我をするところから始まる。大変な重症を負ったグムジュは入院するが、実は入院しているのは偽の患者でありグムジュはぴんぴんと元気な様子だ。事故の前に、グムジュはナムスンからシオに注意するようにと警告を受ける。しかしグムジュは、「罠にチーズを置いても賢いネズミは捕まらない。そんな時はネズミを怒らせるの」と答え、シオをわざと挑発し自分を狙わせるように仕向けたのだった。用意周到にシオの策略の事故を逃れたグムジュは、シオの目を欺くために、自分が元気であることを秘密にする。
一方、グムジュを破滅に追いやったと思い込んでいるシオは、ナムスンにどんどんと興味を示し、ナムスンとの距離を縮めていく。ナムスンのことが好きなヒシクは、潜入捜査中のナムスンが付けている監視用の時計を通じて、シオがナムスンに接近する一部始終を見ながら嫉妬と心配を募らせていく。
ナムスンはシオと食事に行き、彼の境遇を聞くことに。シオは、自分が捨て子で5歳でロシアに渡ったことをナムスンに明かす。ナムスンからどうやって育ったのか、「野生児だったわけじゃないでしょ」と問われたシオは、過去を思い出す眼差しで「そのほうがよかった」と自嘲気味に微笑む。そして、ナムスンに「生まれつき力が強くていい両親がいる」ことを羨ましいと言うのだった。シオの壮絶な過去と恐ろしい現在の境遇には同情を禁じ得ない。
帰りの車内で、ビルの明かりが綺麗だというナムスンに、シオは「夜はさまざまなことが起きます。それを隠すために光らせてるんです」と言う。対するナムスンは、それは偽物の光だという。その言葉を聞いたシオは、ナムスンに「僕は本物の光? 偽物の光?」と問う。
慎重に答えるべくナムスンが告げた言葉は、「本物か偽物か本人には分かってないけど、努力すれば本物になれる光?」と答える。その言葉を聞いたシオは、心の琴線に触れたような表情をする。捨て子として、ロシアのマフィア組織「パベル」で、幼少期に人を殺すことを強制されたシオのなんとも辛すぎる境遇が、彼の今を作っている。生き残るためにマフィアに利用され続けるシオの心に、ナムスンが光を灯したのだ。