『トキコイ』第5話はれっきとしたターニングポイントに マギー&キケロまっしぐらの廻と翔

 だからこその“辻褄合わせ”。記憶を消されて30年後に返された矢野をもう一度現代に連れ戻し、現代の矢野が使っていた携帯電話でバスに乗り込む直前の妻にメッセージを送る。ここで今回のエピソードの冒頭にあったメッセージアプリの“削除”と“送信取消”の違いが活かされることになり、エピソードタイトルでもじられている『バタフライ・エフェクト』さながらの切ないハッピーエンドが演出されるというわけだ。

 それにしても、30年後の近未来へと向かう一連。30年後の街並みが思いのほか現代と変わらないあたり、なんともいえないリアリティがある。そして第1話で23世紀人の青年が現代にやってくるシーン以来であろう、タイムボードを使った時空移動。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』そっくりの時間表示に、『ドラえもん』のタイムマシンのような時空間。そこをついに廻と翔が行き来するシーンがやってくるのだから、れっきとしたターニングポイントだ。1980年代へと駆け落ちに向かった2人は、もう“マギー&キケロ”まっしぐらである。

■放送情報
火ドラ★イレブン『時をかけるな、恋人たち』
カンテレ・フジテレビ系にて、毎週火曜23:00〜放送
出演:吉岡里帆、永山瑛太、伊藤万理華、西垣匠、田中真琴、夏子、石田剛太、じろう(シソンヌ)
脚本:上田誠(ヨーロッパ企画)
監督:山岸聖太、山口淳太
プロデューサー:岡光寛子(カンテレ)、白石裕菜(ホリプロ)
音楽:王舟
主題歌:Chilli Beans.「I like you」(A.S.A.B)
オープニング曲:PEOPLE 1「ドキドキする」(Sony Music Labels)
制作協力:ホリプロ
制作著作:カンテレ
©︎カンテレ
公式サイト:www.ktv.jp/tokikake/

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