朝ドラ『ブギウギ』菊地凛子が“再登場” 蒼井優の変わらない“師匠”としての存在感も

『ブギウギ』菊地凛子が“再登場”

 『ブギウギ』(NHK総合)第23話では、スズ子(趣里)が香川から帰ってきて3年が経った。スズ子は梅丸少女歌劇団の中心となっていた。物語冒頭では、スズ子が歌で客席を魅了する姿が映し出される。そんな中、秋山(伊原六花)がタップダンスを披露している時、ふいにスズ子は複雑な表情を浮かべる。「秋山のタップが始まると、何や、全部持っていかれてる感じすんねん」と釈然としない心持ちを打ち明けるスズ子に、和希(片山友希)は「スズ子はホンマ野心家やなあ」「もっともっと目立ちたいんやろ?」と返した。スズ子としては、目立ちたいとは違う心持ちなのだが、うまく言葉にすることができない。

 第23話では、スズ子を取り巻くさまざまな出来事がつながりを持ち始め、スズ子の人生の岐路となる、そんな兆しを感じる回となった。

 帰ってきたスズ子が浮かない顔をしているのを見て、ツヤ(水川あさみ)は心配する。そんなツヤと向き合うスズ子の脳裏には、実の母・キヌ(中越典子)の姿が浮かんでいた。スズ子が部屋で休もうとした時、ラジオから茨田りつ子(菊地凛子)の歌声が流れてきた。梅吉(柳葉敏郎)や易者(なだぎ武)はその歌声を「辛気くさい」と言うが、スズ子は「何でかビリビリきた」と思う。

 もっと目立ちたいとは違うが、自分の歌が秋山のタップに持っていかれると感じてしまうような物足りなさ、自身の出生の秘密、茨田りつ子のビリビリくる歌声。香川から帰ってきたのは3年前の話とはいえ、スズ子の胸中はきっと、靄がかかったようでスッキリしない状態が続いている。そんなスズ子の気持ちを晴らしたのは、久しぶりに劇団を尋ねてきた大和(蒼井優)だ。大和のまっすぐな言葉が、スズ子の歌声は魅力的であることを物語る。

「とってもよかった! あなたの歌も、すごくよかった」
「力、もらったわ」
「あなたの歌、武器になったわね」

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