『うち弁』ムロツヨシ×平手友梨奈の“表と裏”の関係性 チームの雰囲気伝わる“次回予告”も

 『うちの弁護士は手がかかる』(フジテレビ系)第3話のテーマは「表と裏」。それは蔵前(ムロツヨシ)と杏(平手友梨奈)のもとに弁護を依頼にやってくる10歳の少年・樋口翔(三浦綺羅)の父親・樋口徹(永岡佑)が、元プロ野球選手ということにかけてだが、人間の表の顔、裏の顔としての「表と裏」の意味合いが強くある。

 第3話では、杏と「天野法律事務所」の所長・天野さくら(江口のりこ)が対面する。相手方の代理人弁護士が「天野法律事務所」の海堂俊作(大倉孝二)というのはすでに恒例になりつつあるが、その話し合い中にさくらが杏の前に現れる。2人は異母姉妹。弁護士だった父はすでに亡くなってしまっているため、親子ほどの歳の差がありながら、唯一の家族が杏であり、さくらということになるが、所長の今日子(戸田恵子)は「壊れちゃってんのよ」と2人の関係性が修復不可能であることを蔵前に伝える。

 高圧的な態度で2人に迫るさくらは、すでに蔵前のことは元芸能マネージャーのパラリーガルであることは調査済み。出会って数秒で「あなたは嘘が上手い人だ。今、表って顔してる。がっつり裏あるのにね」と一方的に断定する。さらに杏に対しても見下した態度で「あなたはいっつも表。あ、いっつも裏か。フッ、ほらまたその顔」とふてくされる杏を嘲笑った後に、「あんた、弁護士向いてないよ」と吐き捨てるのだ。杏はギロッとさくらを睨むが、分が悪いとばかりに事務所を出ていく。もう一人の弁護士・大神楓(菅野莉央)も、さくらと似た冷徹な雰囲気を持っている。彼女たちが裏の顔、つまりは本性を見せる時は来るのだろうか。「あの子のことを泣かせられるのかって聞いてんの」と海堂にプレッシャーを与えるさくらは、杏に対して何か思惑があるようにも思える。

 翔が法廷で本心を言葉にしたことが決め手となり、杏は念願の勝利を収める。本作の決めフレーズとなっている「以上です」が蔵前にアシストされてやっと出てくるところからは、杏の表情には出さない喜びが垣間見える。とはいえ、まだまだ蔵前に心を開いていない杏。「思ってることと言ってることが違うんじゃないですか」と蔵前からハイタッチを求められる杏は、『SLAM DUNK』山王戦の流川(と桜木)のような低さでタッチを交わす。確実に2人の距離は縮まりつつあるが、それでも杏の態度はツン:9割、デレ:1割といったところだ。

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