ドラマ版『EVOL(イーヴォー)』は音楽ファン必見! 鬼才・カネコアツシの世界観を堪能

 ドラマのキャストとしては、ノゾミ役の青木柚、アカリ役の伊礼姫奈、サクラ役の服部樹咲がイーヴォーの3人に。ヒーローは、ライトニングボルト役を金子ノブアキ、妹サンダーガール役を芋生悠が演じる。

ノゾミ役の青木柚

 原作で描かれるアクロバティックな動きも再現され、ワイヤーアクションによる派手な演出は見どころのひとつ。衣装も原作に忠実で、漫画愛読者が楽しめるのはもちろん、未読の人でも魅力的なキャラクターに惹きこまれるはずだ。

 そして、ドラマを楽しんだあと、きっとあなたは気付かされるだろう。『EVOL(イーヴォー)』は架空の物語だが、現実社会の鏡でもあることに。

サクラ役の服部樹咲

 結局、正義のヒーローがいても世界は救えないし、平和も訪れない。むしろ、正義とされていたものが暴走して世を乱すこともあるし、悪だとされていたものでも結果的に世の役に立つことだってある。善悪が混沌とした時代だからこそ、イーヴォーの少年少女にシンパシーを抱いてしまうのではないだろうか。

 ありふれた小説や漫画では太刀打ちできないほど、インパクトのある事件が次々と起こっている昨今。大げさにいえば、エンターテインメントの敵はいつだって現実世界のニュースであって、現実に勝てるのは、『EVOL(イーヴォー)』のような善悪を度外視した、ぶっ飛んだ世界でしかないのだ。

アカリ役の伊礼姫奈

 補足として、筆者が考える見どころをもうひとつ。

 カネコアツシは、ロック、パンク、ハードコア好きで知られているので、原作でも作品の端々にその影響がうかがえる。「EVOL」の名称はソニックユースのアルバムのタイトルからの着想だし、主人公の1人・ノゾミも、ハードコアパンクバンドのディスチャージをこよなく愛する。パッケージでノゾミがしている指指しポーズもそのルーツは恐らくAC/DCからだろう。

 音楽好きが喜ぶ要素も散りばめられているはずなので(たとえば着用しているTシャツなど)、その辺もぜひ注目しながらドラマを楽しみたいところだ。

■配信情報
『EVOL(イーヴォー)~しょぼ能力で、正義を滅ぼせ。~』
DMMTVにて、11月3日(金)独占配信
出演:青木柚、伊礼姫奈、服部樹咲、金子ノブアキ、芋生悠、石黒賢、安田顕
原作:カネコアツシ『EVOL(イーヴォー)』(ビームコミックス/KADOKAWA刊)
監督:山岸聖太
主題歌:Tempalay「Superman」
制作プロダクション:ROBOT COMMUNICATIONS INC.
©KANEKO Atsushi / KADOKAWA 刊 ©DMM TV
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/DMMTV_PR
公式YouTube:https://www.youtube.com/@dmmtv
公式Instagram:https://www.instagram.com/DMMTV_PR/
公式TikTok:https://www.tiktok.com/@dmmtv_pr

関連記事