横浜流星、『べらぼう』新キャスト発表で決意新たに 「創造力を飛び越えるような作品に」

 4名の起用理由については、藤並英樹チーフプロデューサーが狙いを説明。渡辺には存在感と大河の経験、染谷には引き出しの多さと台本を読み解いて演技する力を期待しているという。そして宮沢には知的でノーブルな存在を演じることに期待をかけ、愛之助には兄や父、ライバルとして豊かに大河を演じられる役者としてオファーしたそうだ。

(左から)染谷将太、横浜流星、渡辺謙

 そして話題は、大河ドラマには珍しく町人を描いている世界観についてへ。横浜が映画や音楽は不要不急と言われたコロナ禍の始まりを回想しながら、「今こそ撮るべき作品。田沼意次から松平定信に政権が変わり、厳しい規制により自由がなくなっても、楽しみを贈り届けたという点でエンタメの在り方を再確認できる」とコメント。

 さらに「日常の延長線上にある時代劇らしくない作品」(渡辺)、「現代に通じる部分はたくさんある。おとぎ話じゃない」(染谷)、「色々な制限や決まりごとのなかで表現する苦しさは現代も通じる」(宮沢)、「今まで演じてきた武将役よりも自然体に演じたい」(片岡)と新キャストが続く。

(左から)片岡愛之助、染谷将太、横浜流星、渡辺謙、宮沢氷魚

 なお、それぞれの影響を受けた大河ドラマについては、渡辺は出演した『独眼竜政宗』『炎立つ』『西郷どん』、横浜は役作りの参考にしたという『武蔵 MUSASHI』、染谷は『江~姫たちの戦国~』と『麒麟がくる』で本能寺の変を2度経験したことを回想、宮沢は大河ではないが出演した映画『レジェンド&バタフライ』を挙げた。

■放送情報
大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』
NHK総合にて、2025年放送
出演:横浜流星、渡辺謙、染谷将太、宮沢氷魚、片岡愛之助
脚本:森下佳子
制作統括:藤並英樹
プロデューサー:石村将太、松田恭典
演出:大原拓、深川貴志

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