BTSのVも虜に! 世界中から熱い視線を集める“規格外”の俳優・一ノ瀬ワタルとは?

 一ノ瀬といえば基礎的な身体能力が非常に高い。不良としての清と力士としての清(猿桜)の身体パフォーマンス(=アクション)はまるで別物。俳優になる前は格闘家だった彼でなければ実現できなかった部分が、視聴者には分からないレベルで多々あるのだろう。そこに、俳優としての経験が加わった。ときに少年のようにはしゃぎ、ときに獰猛なクマのように激情をほとばしらせる。一ノ瀬の感情表現は多彩で、ここに魅せられた視聴者も多いことだろう。内面的なアプローチと外面的なアプローチによって、独自の“清=猿桜”像を立ち上げているのだ。『サンクチュアリ -聖域-』はたんなる一ノ瀬の初主演作ではなく、さまざまな角度から語ることのできる代表作になったはずである。

一ノ瀬ワタル、『ハヤブサ消防団』で中村倫也と3度目の共演 謎のキーパーソン役に

7月13日よりテレビ朝日系で放送がスタートする中村倫也主演の木曜ドラマ『ハヤブサ消防団』に、一ノ瀬ワタルが出演することが決定した…

 いま、そんな一ノ瀬の勢いが止まらない。好評のうちに放送が終了した『ハヤブサ消防団』(テレビ朝日系)でキーマンのひとりを好演していたことが記憶に新しいし(出番が極めて限られたものでありながら爪痕を残していたことを考えると、“妙演”と呼ぶほうが正しいだろう)、春に公開された映画『ヴィレッジ』で演じていた悪漢役も素晴らしかった。同作を観て、『宮本から君へ』(2019年)で一ノ瀬が演じていた最低最悪な悪漢の残酷な振舞いがフラッシュバックしてしまったのは筆者だけではないだろう。

 現在は舞台『ひげよ、さらば』に出演中であり、生の観客を前にしたパフォーマンスを披露しているところ。映画の出演情報は先に触れた『ヴィレッジ』で止まっているが、水面下で動いている企画が多数あるに違いない。日本の枠組みに収まらない規格外の俳優の動向は、いま世界中から熱い視線を集めている。

■配信情報
Netflixシリーズ『サンクチュアリ -聖域-』
Netflixにて配信中
出演:一ノ瀬ワタル、染谷将太、忽那汐里、田口トモロヲ、きたろう、毎熊克哉、住洋樹、佳久創、戌井昭人、おむすび、寺本莉緒、安藤聖、金子大地、仙道敦子、澤田賢澄、石川修平、義江和也、小林圭、めっちゃ、菊池宇晃、余貴美子、岸谷五朗、中尾彬、笹野高史、松尾スズキ、小雪、ピエール瀧
監督:江口カン
脚本:金沢知樹
エグゼクティブプロデューサー:坂本和隆(Netflixコンテンツ部門バイス・プレジデント)
プロデューサー:藤田大輔
制作:SLOWTIDE
製作:NETFLIX

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