オダギリジョー、中島歩も出演 ロウ・イエ監督作『サタデー・フィクション』11月3日公開

『サタデー・フィクション』11月3日公開

 ロウ・イエ監督作『サタデー・フィクション』が11月3日に日本公開されることが決定し、あわせてティザービジュアルと特報映像が公開された。

 2019年の第76回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に正式出品された本作は、『天安門、恋人たち』『二重生活』などのロウ・イエ監督が手がけた人間ドラマ。

 舞台は、太平洋戦争が勃発する直前の魔都・上海。世界各国の諜報員が暗躍していた時代を舞台に、人気女優とスパイの二つの顔を持つ主人公を中心に据え、当時上海の中心とされていた現存する劇場「蘭心劇場」で巻き起こる愛と謀略の物語を描く。

 人気女優のユー・ジン(コン・リー)は、新作の舞台『サタデー・フィクション』で主役を演じるため上海を訪れていた。ユー・ジンには、幼い頃、フランスの諜報部員ヒューバート(パスカル・グレゴリー)に孤児院から救われ、諜報部員として訓練を受けた過去があり、銃器の扱いに長けた「女スパイ」という裏の顔があった。日本軍の占領を免れた上海の英仏租界は、当時「孤島」と呼ばれていた。その魔都上海では、日中欧の諜報部員が暗躍し、機密情報の行き交う緊迫したスパイ合戦が繰り広げられていた。そして12月3日、日本から海軍少佐の古谷三郎(オダギリジョー)が海軍特務機関に属する梶原(中島歩)と共に、暗号更新のため上海にやってくる。ヒューバートはユー・ジンに告げる。「古谷の日本で亡くなった妻は君にそっくりだ」と。それは、古谷から太平洋戦争開戦の奇襲情報を得るためにフランス諜報部員が仕掛けたマジックミラー作戦の始まりだった。

 主人公ユー・ジン役を『ムーラン』実写版などハリウッドでも活躍するコン・リーが演じた。日本軍の暗号通信の専門家・古谷三郎に扮したのは、中国でも高い人気を誇るオダギリジョー。さらに、オダギリ演じる古谷の護衛・梶原役を中島歩が演じた。そのほか、『ゲーム・オブ・スローンズ』『ストレンジャー・シングス 未知の世界』で知られるトム・ヴラシア、『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』のパスカル・グレゴリー、台湾の国民的人気俳優マーク・チャオら国際色豊かなインターナショナルキャストが名を連ねた。

 公開されたティザービジュアルは、「孤島」と化した1941年の上海で敵も味方も入り乱れる諜報合戦が繰り広げられる物語が捉えられたデザインとなっている。あわせて公開された特報映像では、敏腕スパイと人気女優の2つの顔を持ち、人々から「得体が知れない」と恐れられるユー・ジンが、上海にやってきた日本軍の暗号通信専門家・古谷を標的とする様子が切り取られている。

ロウ・イエ監督作『サタデー・フィクション』特報

■公開情報
『サタデー・フィクション』
11月3日(金・祝)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネリーブル池袋、アップリンク吉祥寺にて全国ロードショー
監督:ロウ・イエ
出演:コン・リー、マーク・チャオ、パスカル・グレゴリー、トム・ヴラシア、ホァン・シャリー、中島歩、ワン・チュアンジュン、チャン、ソンウェン、オダギリジョー
配給:アップリンク
2019 年/中国/中国語・英語・フランス語・日本語/126 分/モノクロ/5.1ch/1:1.85/日本語字幕:樋口裕子/原題:蘭心大劇院
©YINGFILMS

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