『18/40』福原遥が10代の未熟さをリアルに表現 朝ドラヒロインからの見事な演じ分け

 20歳以上年齢差のある女性2人の絆と、それぞれの生き方や恋愛を描くTBS系火曜ドラマ『18/40~ふたりなら夢も恋も~』。主人公の一人、18歳の仲川有栖を演じている福原遥は、3月まで朝ドラ『舞いあがれ!』(NHK総合)のヒロイン・舞に扮していた。『舞いあがれ!』と『18/40』、福原はどのように主人公を演じ分けているのだろうか。

『舞いあがれ!』福原遥は時代が求めたヒロインだった 優しさと主張を織り交ぜた表現力

最終回が目前に控えている朝ドラ『舞いあがれ!』(NHK総合)において、ヒロイン・岩倉舞(現:梅津舞)を見事に演じきり、有終の美を…

 『舞いあがれ!』の舞は、夢を追うという観点では、家族の多少の心配はあったけれど、自分の思った通りの道を進み、紆余曲折を経て航空学校を卒業。やりたいこともその都度実現してきた。学生時代は学びたいことをしっかりと勉強しつつ、恋愛においても、それほど大きな問題に直面することもなく、幼なじみや仲間との関係にも恵まれていた。

 家族との仲はとても良く、精神的な支えとなってくれる頼れる祖母もいる舞。ただ、実家の家業が傾いたり、父親が早逝したりしたことで、夢に向かう道が遠回りになったことも。そんな常に一生懸命な主人公・舞を、朝ドラヒロインのイメージにピッタリな福原が体現し、お茶の間を爽やかな気分にしてくれていた。

 子役から活躍している福原は、演技力に定評があり、純真な少女役も、ネクラな女子高生役も、シリアスからコメディまであらゆるジャンルの作品で、幅広い役柄を演じ分けてきた。『18/40』の有栖は、キュレーターになるという夢に向かって、大学の文学部芸術学科への進学も決まっていたところ、予期せぬ妊娠によって人生が一変。福原は、深田恭子が演じるもう一人の主人公・成瀬瞳子の支えを得て、子どもを産む決心をするという難しい役どころに挑戦している。

 夢は諦めたくないが、未婚での出産と育児は生半可な気持ちでは実現できないことを、少しずつ実感していく有栖。男手一つで娘を育ててきた父・市郎(安田顕)は、もちろん心配して反対する。市郎と本音をぶつけ合う有栖のシーンを演じる福原の熱演ぶりは視聴者の心を打ち、画面に釘付けにさせた。

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