『お嬢さん』から『二十五、二十一』、そして『悪鬼』へ キム・テリの変幻自在の演技力
キム・テリの出演作で印象深いものといえば、日本の同名漫画が原作の映画『リトル・フォレスト 春夏秋冬』。同作では、都会の生活に疲れて故郷に戻るヘウォン役をしなやかに好演。初の主演ドラマ『ミスター・サンシャイン』では、朝鮮最高の名門家の令嬢コ・エシン役を演じ、ダブル主演のイ・ビョンホンに演技力を絶賛された。
『二十五、二十一』のヒロイン・ヒドに惹かれる理由 ユリムとの関係性にも変化が
息をつく暇もない。一瞬にして過ぎ去っていく青春のように、Netflix配信中の韓国ドラマ『二十五、二十一』の約1時間もあっという…
近年では、主演ドラマ『二十五、二十一』のフェンシングに打ち込み青春を駆け抜けた18歳の高校生ナ・ヒド役が話題を呼んだのも記憶に新しい。選手役のため、事前にフェンシングの練習にも余念がなく、さらに30代にして10代のヒド役を瑞々しく魅せたキム・テリ。今作で第58回百想芸術大賞TVドラマ部門の最優秀演技賞などを受賞したが、これまでの数々の出演作でも演技力への評価は高く、受賞作は多い。『二十五、二十一』では、ダブル主演のナム・ジュヒョクとの切ないロマンス、仲間との友情、誰しもが経験する過ぎゆく“あの日”へのセンチメンタルな気持ち……物語のすべてが、日本でも観る側の心に深く響いた作品だった。
そして最新作『悪鬼』では、これまで同様、脚本のディテールを汲み取り、サニョンの役作りへと昇華させているキム・テリ。筆者は、本作でキム・テリにインタビューしたのだが、終始笑顔で大きな瞳をキラキラとさせた朗らかな姿が印象的だった。そんなキム・テリは、これからも振り幅の大きい役を難なくこなし、私たちに新しい姿を見せてくれるのだろう。すでに今後の待機作もあると言っていたキム・テリ。今度はどんな姿を披露してくれるのだろうか。
■配信情報
『悪鬼』
ディズニープラス スターにて、独占配信中
(全12話/毎週金・土に2話ずつ配信)
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