ジェーン・バーキンの訃報に各界から悲しみの声 シャルロット・ゲンズブールも声明を発表

 フランスのマクロン大統領は「彼女は自由を体現し、私たちの言語で最も美しい言葉を歌ったことから、ジェーン・バーキンはフランスの象徴だった」とTwitterに投稿し、その死を偲んだ。加えて、バーキンと長きに渡って親交のあった女優のブリジット・バルドーは、手書きの手紙をTwitter上に公開。「ジェーンの美しさとみずみずしさは決して色褪せることはない」などと、バーキンへの想いが記されている。

 

 また、多くの日本人に馴染みの深いエピソードといえば、やはりエルメスのアイコン的バッグ「バーキン」の存在だろう。エルメスの「バーキン」の由来は、まさにジェーン・バーキンからきている。エルメスの元CEOジャン=ルイ・デュマが偶然飛行機で隣り合った際に、自身のカゴバックに荷物を雑多に詰め込んでいたバーキンに「たくさんの荷物を入れられるバッグを作りましょう」と提案。こうしてエルメスの「バーキン」は生まれた。バーキンは実際にエルメスの「バーキン」を使う際に、日本のお守りをストラップがわりに付けたり、ステッカーを貼ったり、形が崩れるほど荷物を入れてカジュアルに使っていた。滅多に手に入らない上に値段も凄まじい高級バッグの「バーキン」を、このように使う勇気は出ないものの、本来あるべき姿として使われる「バーキン」にはやはり趣がある。

 女優以外にも様々な場面で人々に影響を与え続けたジェーン・バーキン。シャルロット・ゲンズブールが初監督を務めた、8月4日公開のドキュメンタリー映画『ジェーンとシャルロット』(2021年)では、そんなバーキンの素顔を垣間見ることができる。今もなお、ジェーン・バーキンは人々の心で輝き続けているのだ。

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