山時聡真、『君たちはどう生きるか』主人公役でさらに躍進 朝ドラ『エール』との繋がりも

 宮﨑駿監督の10年ぶりの最新作『君たちはどう生きるか』がついに7月14日に公開となった。

 事前プロモーションを一切行わなかった本作は、公開日のその日になるまで、出演者が明かされず、公開後に主要キャストが判明した。木村拓哉、菅田将暉、柴咲コウ、あいみょん、木村佳乃ら豪華な声優陣に交ざった山時聡真(さんときそうま)という名前に、正直、「誰?」と思った人も多かったのではないだろうか。山時は主人公の牧眞人を演じている。

 山時は、2005年生まれの18歳。本作で共演した菅田将暉や木村佳乃だけではなく、中村倫也や杉野遥亮など人気俳優が多く在籍している事務所、トップコートに所属している。これまではNHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』 で阿部サダヲ演じる田畑政治の幼少期を演じたり、映画『男はつらいよ』シリーズの主人公「寅さん」こと車寅次郎の生い立ちを描いたNHKドラマ『少年寅次郎』で寅次郎の母違いの兄、車昭一郎役を演じていた。

 中でも印象に残るのは、“朝ドラ”ことNHK連続テレビ小説の『エール』での梅根弘哉役だ。弘哉は古山裕一(窪田正孝)の一家に大きな影響を与えた少年だ。元々は妻である音(二階堂ふみ)が開いた音楽教室に通っていた生徒で、歌が苦手だったが裕一にハーモニカを教えてもらってからは、とても熱心に練習していた。裕一に憧れを持っていたのか、弘哉は裕一作曲の「若鷲の歌」が主題歌となっている映画『決戦の大空へ』に感動し、予科練の試験を受け、合格。戦地へと旅立っていく。

 また、弘哉は裕一と音の一人娘・華(根本真陽/古川琴音)から淡い思いを寄せられており、最後に会ったふたりは、「立派な飛行兵になってたくさんの敵を倒してくるよ」「元気でね」という切ない会話を交わしている。弘哉の純粋さは音楽は楽しいものだということを感じさせる一方で、人々を戦争に駆り立ててしまうきっかけになることを知らしめた。

 あまり詳しいことに言及するのは避けるが、幸か不幸か、この時の山時の役柄を知っておくと本作『君たちはどう生きるか』に入り込みやすくなるはずだ。

 ちなみに山時は7月15日からスタートした、松岡茉優主演のドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ京)に松岡演じる九条里奈が担任する3年D組の生徒のひとりである瓜生陽介役で出演している。今、一番話題となっている彼の姿を見ていたいという人は要チェックだ。

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