竹財輝之助&古川雄大、“濃すぎる兄”がハマり役 『わたしのお嫁くん』を支える2人の愛情

 次男の薫は正海と正反対の性格の持ち主。正海が穂香に敵意を見せているのに対して、薫は知博のサポートをしていることが多い。穂香から「気になっている」と言われた知博は最後の一押しとして、おしゃれなイタリア料理をマスターしようとする。穂香の胃袋ごとガッと一気に釣り上げてしまおうという作戦だ。知博にそのイタリア料理をレクチャーしたのが薫である。正海から「知博を甘やかしすぎだ」と言われることもある薫だが、知博は自分の好きなようにさせてくれながら、ある程度の助けをくれる薫にぽろりと本音を言うことも。薫は知博に対して包み込むような愛情を見せている。

 薫は、マンガにすれば背景に常にバラが舞っているような、独特の世界観と雰囲気を持っている。それは「かわいい弟のことなんてなんでもお・み・と・お・し」「それじゃあ、僕はこれでアデューするね」といったセリフに滲み出ているのだが、意外にもそれがドラマの良いアクセントになっており、「キャラが濃すぎて内容が入ってこない……」なんてことにはならないのである。それは知博への愛の深さが薫の言葉や振る舞いから感じられるからだろう。

 キャラの濃い兄弟に囲まれているはずの知博だが、兄たちの驚くような行動を割とあっさり受け入れている。それが逆に三兄弟の末っ子感を強めていてかわいらしくも感じる。まだまだ試練が待ち受けていそうな穂香と知博の同居生活。今後、2人の兄はどのように絡んでくるのだろう。正海と薫の登場も楽しみにしたい。

■放送情報
『わたしのお嫁くん』
フジテレビ系にて、毎週水曜22:00~22:54放送
出演:波瑠、高杉真宙、前田拳太郎、仁村紗和、ヒコロヒー、竹財輝之助、古川雄大、中村蒼ほか
原作:柴なつみ『わたしのお嫁くん』(講談社『Kiss』連載)
脚本:橋本夏
音楽:橋本由香利
プロデュース:中野利幸(フジテレビ)
プロデューサー:芳川茜(共同テレビ)、山崎淳子(共同テレビ)
演出:紙谷楓(共同テレビ)、城宝秀則(共同テレビ)、水戸祐介(フジテレビ)
制作協力:共同テレビ
制作・著作:フジテレビ
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