『良くも、悪くも、だって母親』ガンホ&ミジュの甘い過去 キム・ジウンが鮮烈な印象残す

 そんな中、ガンホは、ミジュの好きな魚を釣ってプレゼントをしたいと思いつき、川で釣りをすることに。そこへ、幼なじみのパン・サムシク(ユ・インス)が通りかかり、過去のガンホの言動への怒りをぶつけて去ってゆく。ガンホは、サムシクから言われた言葉で、自分の過去に原因があると知る。その足でミジュのもとへ向かったガンホは、ミジュから冷たく拒絶され、「僕、ミジュさんにもひどいことを? 違うといいんですが……」と泣きそうな眼差しでミジュを見つめる。沈黙するミジュに、ガンホは「そうなんですね」と言い、黙ったまま、じっとミジュの表情を読むのだが、泣きそうな潤んだ眼から一転、「そうなんだ」と語るような目がたまらない。ガンホが記憶を取り戻す中で、ミジュとの別れの原因や、亡き父の復讐をどこまで進めていたかも明かされるだろう。そのとき、今の7歳児のガンホと、記憶を取り戻したガンホの統合が行われ、ガンホとミジュの幸せな時間が新しく始まると信じたい。

 さらに、第5話、第6話は、ドラマ『還魂』シリーズと、オーディション番組『BOYS PLANET』のファンには、飛び上がるほど嬉しい出演があった。『還魂』シリーズの“世子様”として人気を博したシン・スンホが、イケメンすぎる村の畜産係として登場。同じく『還魂』でパク・ダングを演じたユ・インスが、本作ではサムシク役を演じているので、2人が同じ画面に並ぶ姿が観られないものかと期待をしてしまう。さらに、ガンホの元婚約者がクラブにいる場面に、『BOYS PLANET』で大人気のキム・ジウンが短い時間だが登場し、強烈なインパクトを残した。キム・ジウンは、ボーイズグループ「ZEROBASEONE」として、今後の活躍が期待される中での出演で、俳優としての活動も楽しみなところだ。

 物語は、第6話ラストで、ヨンスンが自分の身に起きた出来事から、「3度目の厳しい母親」になるところで次回へと続く形に。1度目の厳しさはガンホを検事にし、2度目の厳しさはガンホが自力で手を動かせるようにした。“獅子は我が子を千尋の谷に落とす”の子育てを実践するヨンスンの3度目の正直で、ガンホは立つことができるようになるのか。ヒューマンコメディという枠に収まらない、本作のあまりにもヘビーな母子の境遇と現状は、どこへ着地するのか。ヨンスンとガンホ母子の親子の愛とともに、ガンホとミジュの愛の行方を見守っていきたい。

■配信情報
『良くも、悪くも、だって母親』
Netflixにて配信中
出演:ラ・ミラン、イ・ドヒョン、アン・ウンジン
原作・制作:シム・ナヨン、ペ・セヨン
(写真はJTBC公式サイトより)

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