山田裕貴が役者として幸せを感じる瞬間は? 主演作『ペンディングトレイン』に懸ける思い

 乗っていた電車が全く違う時代に飛んでしまうという本作の物語。山田は本作の難しさについて、「どこまでフィクションな物語をリアルに思っていただけるか」とそのポイントを語る。

「ただ単にセリフを覚えて、現場でその言葉を発するだけでは、絶対に“リアル”とは思ってもらえない。例えば、カメラが直哉と優斗だけを捉えているシーンでも、優斗だけに話すのではなく、あの空間にいる全員に向けての言葉ではないといけないなと。当たり前ではあるのですが、名前が付けられている主要人物以外にも、電車の乗客はたくさんいて、乗客ひとりひとりに人生があるはずなので。そこを無視してしまうと、“リアル”からはどんどん離れてしまう。でも、フィクションであることも事実なので、その塩梅は非常に難しいです。なので、現場では何度もディスカッションをさせていただきながら、どう動くか、誰に向けてしゃべっているのか、自分たちだけで物語が動いているわけではない、という意識は共有しています」

 本作をはじめ、2022年から2023年にかけて、映画・ドラマと出演作を重ね続けている山田。役者として、どんなときに幸せを感じているのだろうか。

「これを言うとすごいカッコつけているように思われるから嫌なんですけど、本当に幸せだと思える瞬間は、このドラマを観てもらって『面白い!』って言ってもらえたときしかないだろうなぁって。そうじゃないと自分がいる意味がないって思ってしまうので、そこはすごく報われたいなって思ってます。後は皆が楽しくやれること。自分だけじゃなくて、最後に皆でこのドラマをやってよかったねって言える、そうなることが一番の幸せです」

 最後に山田は本作の魅力を次のようにアピールした。

「このドラマを観て、普通にご飯を食べられることや、誰かがいてくれることがものすごく幸せであると感じてもらいたいです。皆さんには『自分がもしこの極限下に行ったときにどうなるんだろう?』と考え、自分自身の日々を見つめ直すきっかけのひとつになってもらえたらと思います。最後にどんな結末を迎えるかは、僕たちもまだわからないので、一緒に展開を追いながら楽しんでいただけたらうれしいです」

■放送情報
金曜ドラマ『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』
TBS系にて、4月21日(金)スタート 毎週金曜22:00~22:54放送
※初回は15分拡大
出演:山田裕貴、赤楚衛二、上白石萌歌、井之脇海、古川琴音、藤原丈一郎(なにわ男子)、日向亘、片岡凜、池田優斗、金澤美穂、宮崎秋人、村田秀亮(とろサーモン)、志田彩良、白石隼也、大西礼芳、坪倉由幸(我が家)、山口紗弥加、前田公輝、濱津隆之、杉本哲太、松雪泰子
脚本:金子ありさ
演出:田中健太、岡本伸吾、加藤尚樹
プロデューサー:宮﨑真佐子、丸山いづみ
編成:吉藤芽衣、平岡紗哉
製作:TBSスパークル、TBS
©︎TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/p_train823_tbs/
公式Twitter:@p_train823_tbs
公式Instagram:p_train823_tbs

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