遺灰が入った“真っ白な壺”が パオロ・タヴィアーニ『遺灰は語る』ポスター&場面写真公開
「イタリア映画祭2023」のオープニング作品に決定したパオロ・タヴィアーニ監督作『遺灰は語る』のポスタービジュアルと場面写真が公開された。
日本でもヒットした『グッドモーニング・バビロン!』などで知られるイタリアの映画監督タヴィアーニ兄弟。カンヌ国際映画祭パルムドールに輝いた『父/パードレ・パドローネ』『カオス・シチリア物語』、ベルリン映画祭金熊賞を受賞した『塀の中のジュリアス・シーザー』など数々の作品を発表してきた。本作は、2018年に兄のヴィットリオ・タヴィアーニが88歳で亡くなった後、現在91歳の弟パオロ・タヴィアーニが初めて1人で監督した。
公開された日本版ポスタービジュアルには、ノーベル賞作家の“遺灰”が入った真っ白な壺が描かれ、「わたしは見た。何を?」というキャッチコピーが添えられている。
あわせて公開された場面写真では、遺灰を運ぶ任命を受けたシチリア島の特使やピランデッロの子供たち、司祭や独裁者ムッソリーニたちなどモノクロームの遺灰の旅と、映画の後半に登場するシチリアの海、エピローグで描かれるピランデッロの短編『釘』のカラーカットが写し出されている。
■公開情報
『遺灰は語る』
6月23日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開
監督・脚本:パオロ・タヴィアーニ
出演:ファブリツィオ・フェラカーネ、マッテオ・ピッティルーティ、ロベルト・ヘルリツカ
配給:ムヴィオラ
2022/イタリア映画/90分/モノクロ&カラー/原題:Leonora Addio/字幕:磯尚太郎/字幕監修:関口英子
©Umberto Montiroli