草彅剛が語る、6年ぶり民放連ドラ主演『罠の戦争』の手応え 「この役に巡り合えて幸せ」

 草彅剛が主演を務めるドラマ『罠の戦争』(カンテレ・フジテレビ系)がいよいよ大詰めを迎えている。毎話ラスト5分でゾワッとさせられる先の読めない展開で、オンエアの度にSNS上のトレンドを席巻。一体、どのようなエンディングを迎えるのだろうか。

 そんな中、最終話を撮影しているタイミングで草彅がインタビューに応じてくれた。6年ぶりとなる“戦争シリーズ“への思い、思わず笑ってしまったあのシーンについて、そしてクライマックスに向けた見どころ……と、ドラマで見せる厳しい顔とは打って変わって、私たちのよく知る“つよぽん”節全開のトークをお楽しみあれ。(佐藤結衣)

久しぶりに「またここに戻ってきたな」

――『罠の戦争』大変楽しく拝見させていただいています。

草彅剛(以下、草彅):ありがとうございます。世界トレンド1位になったりとかしてね! 嬉しい限りです。自分が出てるドラマがみんなにウケて。幸せな日々ですよ。

――やはり連続ドラマの撮影中はお忙しいですか?

草彅:うん。忙しいかな、やっぱりドラマ中は。スタジオでのシーンもたくさんあったり、ロケも茨城とか1時間2時間かけて移動するような遠いところまで行ったりとかで。でも、ドラマっていつもそういう感じなのでね。今は精いっぱい満喫してます。

――寒い時期にもかかわらず川に入っていくシーンもありました。大丈夫でしたか?

草彅:あの日はわりと暖かかったからね! ま、20年くらい前の冬のロケのほうが全然寒かったよ。みんな「寒い寒い」言ってても、“たいしたことねーな“って(笑)。今の子たちは「寒い寒い」って言ってるけど、「ちがうよ、20年前の寒さはこんなもんじゃないよ!」って!

――(笑)。久しぶりといえば、番宣(番組宣伝)で様々なフジテレビの番組に出演されましたが、いかがでしたか?

草彅: なんかキラキラしててね、スタジオとか。やっぱり緊張したかな、朝から生放送とか出て。“あー、懐かしいなぁ”とか、“またここに戻ってきたなー”みたいな感じになりました。ドラマの醍醐味っていうか。今年はそれから始まったので、2023年いいスタートになったかなって。

――やはりドラマの番宣というのは、また感覚が違いますか?

草彅:なんかね、“ちゃんとしたこといわないといけないなー”みたいな(笑)。僕、ドラマの内容とか伝えるのヘタでさ。(カンペに書いてある)文字を読まないといけないんだけど、なんかよくわかんないのよ。それまで普通にインタビューされてたのに、急に「あ、お時間になりました!」とか言われてパッと出されて読まないといけないわけ。「げ、月曜夜10時、息子の事故をきっかけに、わ、罠を仕掛けていく議員が、なんか、憎しみを……大臣に……」とか急に読めないわけよ! あれ、すごい苦手なんだよなー。でも、みんなちゃんとやってるじゃないですか。だから出番が終わったあと“あー、大丈夫だったかな”ってソワソワやきもきしちゃって。そんな感じの繰り返しだった。

――たしかに、それまでフランクに話していても急にスッと業務連絡みたいになりますもんね(笑)。

草彅:そうそうそう。もう“丸読みしてんじゃん”ってバレバレなんじゃないかと思って、そうならないようにちょっとカメラ目線にしてみたりしてさ。あと、カメラの横で5、4、3……とかカウントとかされるとますます焦っちゃって。ま、それも仕事なんだけど! ずっと慣れない!! もー、みんなもやってみてよ!

――先ほども“またここに戻ってきた”というお話がありましたが、『銭の戦争』(2015/カンテレ・フジテレビ系)、『嘘の戦争』(2017/カンテレ・フジテレビ系)に続く6年ぶりの“戦争シリーズ”、改めていかがですか?

草彅:周りのスタッフの方も変わらずで。戻ってこれてよかったなって、本当に嬉しいですね。こういうことは自分が「またやりたい」って言っても実現できることじゃないので。本当に周りの方に支えられて、役を与えていただいて……本当に感謝してる。だから、ちゃんとやりたいなって、この役をね。

――制作チームと主演の草彅さんが同じで、別のストーリーを描いていくという形は他になかなかないですよね。

草彅:そうだよね! なかなかないと思うんだよね。だから本当に幸せなことなんで、誠意を持ってやりたいなって毎日思ってる。っていっても、だいたいふざけてるんだけどね(笑)。ふざけてるんだけど、本当の心の底ではそう思ってるの! じゃないとさ、せっかく僕を使ってくれてるわけだから。僕なりの真心を込めて演じたいなって、毎日毎日思ってる。

――周囲からの反響はいかがですか?

草彅:(香取)慎吾ちゃんとか(稲垣)吾郎さんも会うと「鷲津ー」って言ってくれるんだけど、2人ともまだ1話しか観てないんだよ! 「鷲津ー」って言っとけば観てるっていうアピールになると思ってるんじゃない? だって、それ以降はセリフ増えないんだもん! でも、ファンのみなさんとか作品を応援してくださる方がたくさんいるのは感じていますから。慎吾ちゃんと吾郎さんは関係なく、そういう方たちのために、僕は鷲津亨を最後まで魅力的に楽しく演じていこうと思ってます!

――ここまで話題になっていると、もはやおふたりが第2話以降も観ずにはいられなくなっているのでは?

草彅:いやー、あの人たちは観ないですよ(笑)。そういう関係性でやってきたので。もし観るとしても、いきなり10話とか観るんじゃないのかな(笑)。

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