『舞いあがれ!』舞と貴司が“夫婦コラボ” なにわバードマンOBが抱く飛行機への情熱

 オープンファクトリーの相談で市役所を訪れた舞(福原遥)は、なにわバードマンのOBである安川(駿河太郎)と出会う。『舞いあがれ!』(NHK総合)第100話では、そこかしこに新しい取り組みの萌芽が見られた。

 前例がない。補助金が出るかわからない。オープンファクトリーという初めての試みに戸惑い気味の安川は、何かを思い出したように「スワン号」とつぶやく。「渥美君、知ってるよな?」。舞の一期上の渥美(松尾鯉太郎)は浪速大学の准教授になっていた。都市ブランディングが専門の渥美なら、何か協力できるのではないかと考えたのだ。

 「町工場フェスタ」の提案を、渥美は「ゼミ生にとってまちづくりに直接関われるチャンス」と快諾。人手の問題をクリアでき、市から補助金を受けるめどもついた。町工場の面々もそれを聞いて乗り気になる。フェスタの目玉は、町工場の技術に触れるものづくり体験。舞と安川、渥美がそろったら作るのは飛行機以外にない。舞が考えたイメージに渥美と安川が手を加え、あっという間に機体のデザインが完成。当日は、町工場が分担して作ったパーツを来場したお客さんに組み立ててもらうことになった。

 貴司(赤楚衛二)のささやかな夢も実現に向けて動き出す。第二歌集の出版を持ちかけたリュー北條(川島潤哉)に、めずらしく自分からやりたいことがあると言い出した貴司。身を乗り出して聞く北條の期待はすぐさま落胆に変わった。子ども向けの短歌教室、しかも無償……。絶望的な表情を浮かべる北條だったが、思い直して「梅津さんが子どもに教えてるとこ、絵になるわ」と賛成に転じる。記者を呼んで報道してもらい、知名度と好感度を上げる作戦だ。その言葉を耳にして、今度は貴司のほうが微妙な表情になるのだった。

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