山口紗弥加、『舞いあがれ!』御園は自身に近い役柄に? 『おかえりモネ』との共通点も

『舞いあがれ!』山口紗弥加が演じる好人物

 連続テレビ小説『舞いあがれ!』(NHK総合)で、ヒロイン・舞(福原遥)は、家業のネジ工場「IWAKURA」を経営する母・めぐみ(永作博美)をサポートすべく、営業として奮闘している。人手不足のIWAKURAが求人サイトで募集をかけても問い合わせがない中、第20週に登場する新聞記者の御園純がIWAKURAを取材することに。

 大手新聞社の大阪支社に東京から転勤してきた御園を演じるのは、朝ドラには『わかば』(2004年)と『おかえりモネ』(2021年)への出演歴がある山口紗弥加。御園役について山口は、「自分を偽らない人間です。周囲の視線などおかまいなしで前へ前へと突き進みます」とコメントしているが、御園は山口自身に近いキャラクターのように思える。バラエティ番組などでの発言から、山口は歯に衣着せぬ話し方で、裏表のない人柄という印象が感じられるからだ。

 1980年生まれの山口は、2月14日で43歳になる。明るく快活なイメージの彼女は、昔からあまり変わっていないように見え、いつも輝いていて元気を与えてくれる役者ではないだろうか。14歳の時に出演したテレビCMでキャリアをスタートさせ、以降はずっと第一線で活躍している山口。

 10代の頃は、俳優業と並行してバラエティ番組にも出演。歌手活動も行っていた。現在は役者一筋のように思えるので、山口のアイドル女優的な過去を知らない人もいるだろう。この役者一本ではなかった時代に自身の方向性に悩んだという彼女は、体調を崩し、20代の初めの頃は芸能界から去ろうとしたこともあったという。

 転機となったのは、2003年のNODA・MAP『オイル』(野田秀樹作・演出)。本作への出演で演技の楽しさを実感した山口は、同年に蜷川幸雄演出の舞台『エレクトラ』にも出演し、役者としてやっていく決意を固めたという。

 2004年の『わかば』(NHK総合)で朝ドラ初出演。原田夏希扮するヒロインの親友を好演した山口は、今回『舞いあがれ!』に出演するにあたって、『わかば』に出演した時のことを振り返り、「18年前、初めて出演させていただいた朝ドラも大阪での撮影でした。方言にばかり気を取られて、悔しい思いが残ったのを覚えています。『いつか必ず戻って来る!』とリベンジを誓った大阪は、たくさんのうれしい再会と、新たな出会いに心躍る毎日です」とコメントしている。(※1)

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる