木村拓哉「非常に切ないものがありました」 『レジェンド&バタフライ』本能寺の変の裏側

 現在公開中の木村拓哉主演映画『レジェンド&バタフライ』より、「本能寺の変」の新場面写真が公開された。

 本作は、誰もが知る信長と、謎に包まれたその正室・濃姫(別名:帰蝶)の知られざる夫婦の物語。主演の木村が織田信長を演じ、綾瀬はるかが濃姫役で出演する。脚本を手がけるのは、『コンフィデンスマンJP』シリーズ、2023年のNHK大河ドラマ『どうする家康』でも脚本を担当する古沢良太。『るろうに剣心』シリーズの大友啓史が監督を務めた。

 政略結婚という最悪の出会いから始まった2人は、いかにして真の夫婦となり、共に天下統一へと向かって行ったのか。魔王と呼ばれながらも時に悩み苦しむ信長を“ひとりの人間”として描き、その側で支え続けた濃姫との知られざる物語を描く。

 信長の最期としてこれまで数多く描かれてきた「本能寺の変」が起きたのは、1582年6月2日。信長が信頼を置いていた家臣・明智光秀が一万三千もの大軍を率いて、京都にある本能寺に宿泊中の信長を急襲、対抗しきれないと悟った信長が寺に火を放ち自害したのは、あまりにも有名であり、多くの作品で映像化されてきた。

 本作では、敵兵が攻め込んでくるところから信長の最期まで、撮影は丸4日間かけて行われた。その4日間は、日を追うごとに木村の衣装の血のりが増え、本能寺のセットは炎に包まれて焼け落ちていく、本番一発勝負のシーンも多く、緊張感に包まれた。

 大友監督は「(濃姫との約束を果たすために)泥まみれになりながらも生きる活路を探し、最後まで足掻くアクションにしたい」とオーダーを出した。また、信長を演じた木村は「撮影が進んでいくことで、表現する身として彼の一面がまた一つ終わってしまうという感覚がありました。終わりを迎える瞬間は悲しさとか辛さとは少し違う、非常に切ないものがありました」と撮影を振り返った。

 脚本を担当した古沢も、本能寺の変について、「やはりクライマックスは一番楽しみです。何度も描かれてきた本能寺の変を、どう見せたら新しくなるのか、この作品らしくなるのかを悩みながら作りました。自分としてはなかなか良い終わり方ができたんじゃないかと思っていますし、何より木村さんと綾瀬さんが魂を込めた二人の最後は、必見だと思います」とコメントしている。

■公開情報
『レジェンド&バタフライ』
全国公開中
出演:木村拓哉、綾瀬はるか、伊藤英明、宮沢氷魚、市川染五郎、北大路欣也、中谷美紀、音尾琢真、斎藤工ほか
脚本:古沢良太
監督:大友啓史
配給:東映
©︎2023「THE LEGEND & BUTTERFLY」製作委員会
公式サイト:https://legend-butterfly.com/
公式Twitter:@lb_toei70th

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