當真あみ、デビューから1年で「緊張がなくなってきた」 『Get Ready!』の現場で受ける刺激

 さまざまな事情を抱えた患者に生きる意味を問う日曜劇場『Get Ready!』(TBS系)は、これぞ日曜劇場と言えるような重厚なストーリーを毎週展開している。そんな中で、ドラマの中に爽やかさをプラスしているのが、妻夫木聡演じる“エース”こと波佐間がパティシエとして働く自身店、パティスリー「カーサブランシェ」に足繁く通い、ぐいぐいと波佐間にアタックをする謎の女子高生・嶋崎水面だ。

 水面を演じているのは、沖縄県出身で16歳の當真あみ。當真は、2021年7月に企業CMでデビューすると、わずか半年で金曜ドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)に出演。日曜劇場には過去にも、2022年7月に放送された『オールドルーキー』(TBS系)にゲスト出演している。

 2月12日に放送される『Get Ready!』第6話は、この水面がキーパーソンだ。本作の佐井大紀プロデューサーは當真の演技について「爽やかでありながら、ベテランの俳優さんの中でも負けないお芝居をしてくださって、物語も強くなった」と語った。大活躍を続ける當真に、本作や今の思いについて話を聞いた。

嶋崎水面は「不思議な女の子」

ーー現在、日曜日には『Get Ready!』、月曜日から金曜日の平日は日本テレビ『ZIP!』内の朝ドラマ『パパとなっちゃんのお弁当』と出ずっぱりですが、反響はいかがでしょうか?

當真あみ(以下、當真):学校の友達に出演している作品を「観たよ」と言ってもらえてとても嬉しいです。今、出演させていただいている『Get Ready!』は、「実際はどういう女の子なのか水面ちゃんの内側がまだ全然見えないところが気になる」と言われていて、『パパとなっちゃんのお弁当』(日本テレビ系)は沖縄での放送がないので、家族や友達が配信で観てくれていて、次がどんどん楽しみになると言ってくれました。

ーーお友達が言うように『Get Ready!』で演じている水面は内面が謎に包まれているキャラクターだと思います。當真さんご自身はどういう女の子だと考えていますか?

當真:最初に台本を読んだときは「不思議な女の子だな」と感じて。1個700円くらいのケーキを高校生で2個も3個も買ってまで波佐間さんに会いたいという水面の気持ちの強さがすごいし、それだけ好きなんだなって。本当に自分の気持ちのままに素直に行動する子で、明るくて真っ直ぐな子というのを一番にイメージして演じようと意識しました。

『Get Ready!』2/12(日) 第6話 水面と父が抱える問題とは…娘が父の命を選別する!?【TBS】

ーー第6話で水面の背景が明らかになります。予告映像では水面が涙を流しているシーンがありました。

當真:実は私も第6話の台本を受け取るまでは水面の背景を知らなくて、観ている皆さんと同じ気持ちで私も水面を演じていました。今回、初めて泣きのお芝居に挑戦したのですが、役に入りきらないとできないというのが難しかったです。だからこそ、水面がなぜここで泣いているのか、そのときの水面の気持ちをよく考えるようにしました。今までは、なぜ水面が波左間さんにこんなにアタックしているのか、ケーキを毎日買ってまで会いに行っているのかが全然分からなかったのですが、第6話で水面の内面もその理由も全てがわかるのでぜひ観てほしいです。

ーー堤幸彦監督からの演出で印象に残っていることはありますか?

當真:波佐間さんを圧倒するくらい水面は元気な子というのは聞いていて、そこは意識していました。ケーキを食べるときも監督に「おっきくかじって」と言われていて、1回で3分の1くらいは一口でいってます。1話分の撮影で2個ぐらい、思いっきりかじっています(笑)。

ーー共演の妻夫木さんとはお話しされましたか?

當真:妻夫木さんは毎日撮影が忙しい中でも、気さくに話しかけてくださって、すごく優しい方だなと思いました。オペをしているシーンだとガラッとかっこよくなって、私がパティスリーで接している波左間さんの雰囲気が全くなく、作品の中でも裏と表をしっかり分けているんだなと。一緒に共演させていただいていても、本当にオペをやっているエースなのかなって思うくらい全然違う演じ分けをされていて、すごいなって思いました。

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