有村架純、中村倫也らの秘蔵映像も!? 『石子と羽男』てんこ盛りな特典の粋な作りにニヤリ

 いよいよ2月10日に、ドラマ『石子と羽男―そんなコトで訴えます?―』(TBS系)のBlu-ray&DVD BOXがリリースされる。2022年7月~9月にかけてオンエアされた本作は、東大卒のエリートでありながら司法試験に落ち続けている崖っぷちパラリーガルである石子(有村架純)と、フォトグラフィックメモリーという特殊能力の持ち主なのに想定外のことに直面するとパニックになってしまう高卒弁護士の羽男(中村倫也)が、身近なトラブルに向き合いながら、それぞれの抱くコンプレックスを克服していくリーガルエンターテインメント。

 町の法律事務所、いわゆる“町弁”に持ち込まれるトラブルは「カフェのコンセントで充電したら訴えられた」「小学生の息子がスマホゲームで高額課金をしてしまった」「電動キックボードで衝突事故を起こしてしまった」……といった明日にも私たちが遭遇してもおかしくないものばかりとあって、オンエアの度にSNSで関連ワードがトレンド入りするなど注目を集めた人気作だ。

 しかも、本作は『最愛』『着飾る恋には理由があって』『MIU404』など数々の人気ドラマでタッグを組んできたTBSの新井順子プロデューサー×塚原あゆ子監督の作品。となれば、そのBlu-ray&DVD BOXには、作中に出てきた大盛り蕎麦のようにコンテンツがてんこ盛りなことが容易に想像できる。

 さて、ありがたくも一足先に観ることができた筆者。やはり期待にしっかりと応えてくれる粋な作りにニヤリとしてしまった。まずは、オンエアの尺に入り切らず、泣く泣くカットしたというシーンを復活させたというディレクターズカット版の本編。こちらは、新井プロデューサーが手掛けたドラマ史上最も長くなったというから、どれほど本作の撮影現場ではお宝映像が生み出されたかが伺える。

 また演出陣によるディレクターズノートも必見。有村架純&中村倫也の掛け合いはテイクごとにすべて異なっていたこと。カットをかけないでいると、キャッキャしながら延々とそのやり取りを2人で続けていたのだと語られている。そのため、ディレクターズカットでも収まらない未公開シーンもあったとか。しかし、そのシーンもしっかり特典映像として収録されているのもファン感涙の計らいだ。

 「(台本で書かれた)シーンが終わったからそこで止まるっていうのが恥ずかしいっていうか気持ち悪い」とは、特典映像内にある中村のインタビューで語られた一節。作り上げられた1シーンを演じるのではなく、そのキャラクターが生きる時間の一部分を切り取っていく。そんな中村の演技スタイルが、本作ではフルに生きていたように思う。

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