『舞いあがれ!』永作博美&福原遥が奮闘! 母と娘が継いだ父・浩太のめげない心

『舞いあがれ!』永作博美&福原遥が奮闘!

 『舞いあがれ!』(NHK総合)第74話では、舞(福原遥)とめぐみ(永作博美)がIWAKURAの経営立て直しのため、新規営業と価格交渉に奮闘する。舞は日々ネジの勉強に励み、営業に活かそうとしている。めぐみは、営業の藤沢(榎田貴斗)の赤字受注を発見した後、笠巻(古舘寛治)による勉強会での学びを参考に、利益を出すためにネジの価格を改めた。

 新規営業も価格交渉も決して簡単なことではないが、困難に立ち向かおうとする2人の顔つきは力強い。舞のスーツを整え、「よっしゃ、行こか!」とおどけるめぐみの表情は明るい。社長としてIWAKURAを守ろうとするめぐみの強さと、本来のめぐみらしさを取り戻したような笑顔に、舞だけでなく、視聴者の心も明るくなったはずだ。

 第74話の舞とめぐみは決してめげない。舞はカワチ鋲螺の課長・森本(森本竜一)に再度営業をかける。森本は舞の言葉に耳を傾け、「よう分かりました。勉強しはったんですな」と声をかけた。好感触にも見えたが、森本は「せやけど、お願いできる仕事はあれへんのですわ」とその場から立ち去ってしまう。舞は森本を追いかけ、「どんな小さい仕事でもかまいません! 精いっぱいやらせてもらいますんで」と深く頭を下げた。

 舞を振り返る森本の脳裏に浮かぶのは、「どんな仕事でも、やらしてもらいますんで」と頭を下げる浩太(高橋克典)の姿だ。森本はその場では営業を断るが、この場面での動揺するような姿に、浩太を思わせる舞の懸命さに心動かされた様子がうかがえる。健闘むなしく営業を取れなかった舞の目が空を飛ぶ飛行機を捉えた。めぐみを支えるために内定を辞退し、パイロットになる夢を一時的に諦めた今の舞にとって、大空を飛ぶ飛行機は悔しさの象徴なのかもしれない。しかし舞は涙を堪えた。

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