役所広司と菅田将暉がぶつかり合う『銀河鉄道の父』新特報公開 主題歌はいきものがかり
5月5日に公開される役所広司主演映画『銀河鉄道の父』の主題歌がいきものがかりの「STAR」に決定し、あわせて主題歌入り特報映像が公開された。
本作は、門井慶喜が大量の宮沢賢治資料の中から父・政次郎について書かれたものをかき集め、究極の家族愛を描いた第158回直木賞受賞作を映画化するもの。賢治の父・政次郎を役所が演じるほか、賢治役で菅田将暉、賢治の妹・トシ役で森七菜、母・イチ役で坂井真紀、賢治の祖父・喜助役で田中泯、弟・清六役で豊田裕大が出演。『八日目の蟬』『いのちの停車場』などの成島出が監督を務めた。
いきものがかりが2人体制になってから初の映画主題歌となる「STAR」は、本作のために書き下ろされた。吉岡聖恵は「(映画を観て)賢治をまるごと包み込む父、政次郎の深い愛情を感じました。たくさんあたたかさを感じる作品で、拝見してたくさん涙しました。私としては出産が近づく中での歌唱だったので、この曲に親子の関係をおもいながら、あたたかな気持ちで歌わせて頂きました」とコメント。
作詞・作曲を手がけた水野良樹は「他人からみたら、大袈裟で、滑稽にみえるほど、相手を一生懸命に肯定するという瞬間が、人と人とのつながりのなかでは、ごくまれに生まれることがあると思います。誰かが誰かを肯定することを、優しく包み込めるような楽曲にできればいいなと思ってつくりました」と語った。
公開された新特報映像では、「宮沢賢治の父、政次郎でございます」というユーモアと人間味あふれる親バカな父・政次郎(役所広司)をはじめ、宮沢家の面々が次々と映される。やがて賢治(菅田将暉)が家業を継ぐと信じて疑わない政次郎は「明日から家業の修行さ励め」と賢治に言うが、「イヤです」と反発され、面を食らってしまう。ここから父と息子の熾烈な戦いの日々が始まる。“農業大学への進学”、“人造宝石で商売”、“宗教の道”と我が道を進む賢治にときに困惑し、ときにぶつかってしまう政次郎。それでも賢治に対する愛はゆるぎない。映像後半では「お前は父でありすぎる」と爺に言われながらも、親バカだけど子供たちの幸せを願い政次郎が涙する姿が映し出されている。
コメント
吉岡聖恵
映画『銀河鉄道の父』というこの作品がとてもあたたかみのある作品だと思いました。賢治の妹、トシへの深い愛情、そして、その中で新しい作品が生まれていくこと、それがとても印象的でした。そして、賢治をまるごと包み込む父、政次郎の深い愛情を感じました。たくさんあたたかさを感じる作品で、拝見してたくさん涙しました。私としては出産が近づく中での歌唱だったので、この曲に親子の関係をおもいながら、あたたかな気持ちで歌わせて頂きました。語るように歌いながら、一方であたたかく深い気持ちが爆発するような歌でもあると思います。心の中に熱いものを持ちながら歌いました。作中にある賢治の父、政次郎と賢治の関係に思いを馳せながら、自分にとってとても貴重なタイミングでこの歌を歌わせていただいた事がとても素晴らしい体験となりました。母になった今、出来上がったこの曲を、うんうん、としみじみ聞いてしまいます。自身の心境にリンクする曲にもなりました。
水野良樹
(映画を観て)やっぱり息子の顔が浮かんで、しょうがなかったですね笑。こんなことを言ったら怒られると思うのですが「俺も政次郎だよ!」と心のなかで叫びたいくらいで。そして、やはり各シーンでときに静かに、ときに激しく、生と死のあわいに身を寄せる相手に、言葉を送ろうとする登場人物たちがとても愛おしかったし、心打たれました。他人からみたら、大袈裟で、滑稽にみえるほど、相手を一生懸命に肯定するという瞬間が、人と人とのつながりのなかでは、ごくまれに生まれることがあると思います。誰かが誰かを肯定することを、優しく包み込めるような楽曲にできればいいなと思ってつくりました。いきものがかりというグループにとっても、このタイミングで親と子を描く作品に関わらせていただけることに、勝手ながら、なにか運命めいたものを感じました。
■公開情報
『銀河鉄道の父』
5月5日(金・祝)全国公開
出演:役所広司、菅田将暉、森七菜、豊田裕大、坂井真紀、田中泯
監督:成島出
脚本:坂口理子
原作:門井慶喜『銀河鉄道の父』(講談社文庫)
音楽:海田庄吾
主題歌:いきものがかり「STAR」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
制作プロダクション:キノフィルムズ、ツインズジャパン
配給:キノフィルムズ
製作:木下グループ
©2022「銀河鉄道の父」製作委員会
公式サイト:ginga-movie.com
公式Twitter:@Ginga_Movie2023